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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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純朴な東歌を続けて一首

★ みそらいく くもにもがもな けふいきて いもにことどひ あすかえりこむ

                                          あずまうた 巻14-3510

★ おれが、あの空の雲であったなら、今日 お前のところに行って、話しをして、

   明日には帰ってこれるのになあ・・・・・・

                                           東歌  


 そのままじゃ~ん・・・っていう感じですね・・・


 ふと仕事の手を休めて、 いとおしい彼女の事を思い出す・・・・

 あの雲になって彼女のとこに飛んで行きたいなぁ・・・・風に吹かれながら・・・・

 額の汗を拭いながらか思いを馳せる、農村の青年の姿が浮んできます。

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一つ前の句の反歌です。 

 ★ やまこしの かぜをときじみ ぬるよおちず いえなるいもを かけてしのびつ

 ★ 山を越えて吹いてくる風は  絶え間なく 毎晩 家に居る妻の事を 思い出すことだ

                                           巻1-6

時じみ・・・定まった時がなく、いつもいつも、

おちず・・・かかさず

妹・・・・・・男性から女性への愛称、同姓間で用いる事もある

                                 

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★ 香具山は 畝火ををしと 耳梨と 相あらそひき 

  神代より かくにあるらし 

  古昔も 然にあれこそ うつせみも 嬬を あらそふらしき

                                       天智天皇 巻1-13

★ かぐやまは うねびををしと みみなしと あひあらそひき 

  かみよより  かくにあるらし 

  いにしへも しかにあれこそ うつせみも つまを あらそうふらしき


★ 香具山は 畝火山を男らしい山として、古くからの仲の 耳梨山と 言い争いをした

  神代からそうらしい

  昔から  このようであるから 今も 愛するものを争うのだろう

                                      
天智天皇の歌だときくと、咄嗟に天武天皇と額田王の三角関係??のことかと、

思わず週刊誌の乗りで読んでしまう・・・・・・・愚かかな・・・・

まぁ、今後のお勉強で分かってくるであろう・・と言う事で・・・

ひとまず、そこまでの憶測は専門家に任せます。

三角関係神話・・・・とかね

 

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★ わたつみの とよはたぐもに いりひさし こよいのつくよ さやけかりこそ

★ 海上になびく雲に 入日が射して 今夜の月は さぞ清らかであろう

                                      巻1-15

なるべく順番に、書いていくつもりなのですが、その日の気分で突然選ぶ和歌が

変わったり致します、お許しくださいね・・・

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★ み吉野の 耳我の嶺に 時なくそ 雪は降りける 間なくそ 雨は雫りける

  その雪の 時なきが如 あの雨の 間なきがごと 

  隈もおちず 思ひつつぞこし その山道を

                                        天武天皇     巻1-25

★ みよしのの みみがのみねに ときなくそ ゆきはふりける まなくそ あめはふりける

  そのゆきの ときなきがごと あのあめの まなきがごと

  くまもおちず おもひつつぞこし そのやまみちを

                                         てんぶてんのう

★ 吉野の耳我の山には、時を選ばず 雪が降り積もり 絶え間なく 雨が降りしきる

その雪が、 間断なく降るがごとく あの雨が 降り続けるがごとく

  山道を曲がる度に 思い募らせながらやってきたことです・・・その山道を・・・


私は素人なので、長歌は今のところ、深読みせずに  おん(音)を大切に声に出して

読んでいます。日常で使わない古語は、声に出してみなければ、感じられません。

おん(音)とリズム・・・・何かほっとするものがあるのです・・・・

その何かを知るため綴り続け、歌い続けたい・・・・同じ人間、そして日本人であった

大和万葉のひとびとの心に感応したいと思います。

★ 或る本の歌

み吉野の 耳我の山に 時じくそ 雪は降るといふ 間なくそ 雨は雫るといふ

その雪の 時じきが如 その雨の 間なきが如 

隈もおちず 思ひつつぞ来し その山道を

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