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★ とぶさたて あしがらやまに ふなききり きにきりゆきつ あたらふなきを
★ 葉の付いた梢の部分を山神にお供えし足柄山で船材を伐りながら、普通の木として
伐ってしまいました。惜しい事に船材を・・・・
巻3-391 造筑紫観世音寺の別当沙弥満誓
(ざうつくしくわんぜおんじのべつたうさみまんせい)
「き」という音(おん)が繰り返されている。
3,4,5句に6回も「き」音が入っているのが、リズム感を感じさせます。
軽の池の 浦廻行き廻る 鴨すらに 玉藻のうへに 独り宿なくに
お友やん (2010年6月 9日 19:09) | コメント(0) | トラックバック(0)
★ かるのいけの うらみゆきみる かもすらに たまものうへに ひとりねなくに
★ 軽の池の浦を泳ぎまわる鴨ですら、玉藻の上に独りぼっちで寝ることはないというのに・・・・
巻3-390 紀皇女
★ わたつみは 奇しきものか 淡路島 中に立て置きて 白波を 伊予に廻らし 居待月
明石の門ゆは 夕されば 潮を満たしめ 明けされば 潮を干しむ 潮騒の 波を恐み
淡路島 磯隠り居て いつしかも この夜明けむと さもらふに 寝の寝かてねば
滝の上の 浅野の雉 明けぬとし 立ち騒くらし いざ子ども あへて漕ぎ出む 庭も静けし
巻3-388 作者未詳
わたつみは くすしきものか あはぢしま なかにたておきて しらなみを いよにめぐらし
ゐまちづき あかしのとゆは ゆふされば しおをみたしめ あけされば しおをひしむ
しほさゐの なみをかしこみ あはぢしま いそがくりゐて いつしかも このよのあけむと
さもらふに いのねかてねば たぎのうへの あさののきざし あけぬとし たちさわくらし
いざこども あへてこぎでむ にはもしづけし
★ 海の神は なんと霊妙なものでしょうか?淡路島を中に立て置いて、白波を伊予の国まで
廻らして、十八夜の月も明るい明石の海峡を夕暮れともなれば、潮を満たして、夜明けに
なれば、潮を引かせる。潮なりのする波が恐ろしいので、淡路島の磯に隠れて、早く夜が
明けて欲しいものだと、様子を伺いながら、中々眠りに付くことが出来ずにいると、海に
つづく滝の上の雉が、夜が明けたと立ち騒ぐ鳴声が聞える。さぁ、みんな、漕ぎ出だそう。
海面も静かなことです。
巻3-388 作者不詳