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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ はるかすみ かすがのさとの うゑこなぎ なへなりといひし えはさしにけむ

★ 春霞に春の日も霞む里に植えた小さな小葱は、苗だと言っていましたが、もう枝が伸びたでしょ

  うか?

                      巻3-406   大伴宿禰駿河麿(おほとものすくねするがまろ)


母である大伴坂上郎女に娉(つまど)へる二嬢(おとをとめ)の事を尋ねた歌。

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★ わがまつる かみにはあらず ますらをに つきたるかみぞ よくまつるべし

★ 私が祭っている神様ではありません。 あなたという立派な方によりついている神様です。

  よくよく祭って、恨まないで済むようにしてくださいね。

                          巻3-406    娘子

娘子のまた報(こた)へたる歌・・・・と、あります。

冷静な返事で、娘子とは思えない・・・一体、今で言ういくつの娘子でしょうか?

あなたの奥様をちゃんと、あなたがお世話出来て、私と恋をなさい・・・という感じかな・・

自分の後始末はご自分でなさいな・・・・和歌で贈答しあうと、なんとも優美な感じです。

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★ かすがのに あはまけりせば ししまちに つぎてゆかましを やしろしうらめし

★ 春日の野辺に 粟を蒔いたなら(逢おうとしたなら)、粟を食べにやってくる鹿を待つように、

  あなたを待ち続けて通いますが、あなたは社(本妻)を恨むのですね・・・

                         巻3-405     佐伯宿禰赤麻呂


娘子の歌に更に贈った歌です。

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★ ちはやぶる かみのやしろし なかりせば かすがののべに あはまかましを

★ 神威も恐ろしい神の社さえなかったら、春日の野辺に粟(あわ)を蒔いてもよいのに・・

                         巻3-404      娘子(をとめ)

神社は春日神社の事・・・・娘は佐伯宿禰赤麻呂(さえきのすくねあかまろ)に贈った歌。

春日神社は赤麻呂の本妻を例えているようです。奥様さえいらっしゃらなかったら、春日の野原

で、粟蒔く・・・・逢はまくものを・・・・と比喩した歌です。

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★ あさにけに みまくりほりする そのたまを いかにせばかも てゆはなれずあらむ

★ 朝も日中もいつも見たいと思うその玉を、一体どうすれば手から離れないように出来るだろうか

                        巻3-403  大伴宿禰家持(おおとものすくねやかもち)

坂上家の娘への、家持の思いである。大伴家の家系の中で数々の婚姻があったのですね・・


血が濃いです。

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