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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ やくもさす いづものこらが くろかみは としののかわの おきになづさふ

★ 次々と雲がさし立ち昇る出雲の娘子の黒髪は、吉野の川の沖合いに流れ揺らめいてい

  いることでしょう。

                                 巻3-430   柿本人麻呂


ちょっと、恐いかも・・心を表現したとしても、死んだ娘の黒髪が、川の流れに漂っているなんて・・・

表現としては・・・・・こわっ。出雲・・・出藻・・・とかけて、藻のような黒髪が・・・という表現だと

思います・・・・溺死・・・とあるので、入水自殺かもしれませんね・・・

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★ こもりくの はつせのやまの やまのまに いさよふくもは いもにかあらむ

★ 隠りくの泊瀬(奈良県桜井市初瀬)の山の山あいに漂っている雲は、あの娘子であろうか・・

                          巻3-428    柿本人麻呂

土形娘子(ひぢかたのをとめ)を泊瀬の山に火葬(やきほふ)りし時に、柿本朝臣人麻呂の作れる

歌一首・・・とあります。火葬は仏教の影響で始められた葬法です。体が土に返らず、消滅してしまう

というのは、それまでの日本人の霊魂観に衝撃を与えました。

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★  ももたらず やそくまさかに たむけせば すぎにしひとに けだしあはぬかも

★ 百に足りない八十、そのたくさんの曲がりくねった坂のあの世に通じる道で、供物をお供え

  したなら、亡くなったあの方もにもしかしたら、逢えるでしょうか?

                   巻 3-427     刑部垂麻呂(おさかべのたりまろ)

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★ くさまくら たびのやどりに たがつまか くにわすれたる いえまたなくに

★ 草を枕の旅の宿りに、一体誰の夫なのか・・・・自分のふるさとを忘れて・・・家で妻も

  待っているだろうに・・・・

                               巻3-426   柿本人麻呂


香具山に、行き倒れの死体をみて、悲慟(かなし)びて作れる歌一首

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