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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ みどりごの はひたもとほり あさゆふに ねのみそあがなく きみなしにして

★ 幼子が、這い回るように、朝に夕に声を出して私は泣く・・・主君を失った悲しみに・・・

                                  巻3-457  余明軍

これまでの、5首は、余明軍が、まるで、犬や馬が主人を慕うような思いで、大伴旅人を

主君としてお慕いも申し上げ、その主君を失った悲しみを歌にしたものです。

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★ いもとして ふたりつくりし わがしまは こだかくしげく なりにけるかも

★ 愛する妻と二人で作った我が家の庭園は、木々がうっそうと高く繁ってしまったことです。

                         巻3-452     大伴旅人


喪失した時間・・・この世のものではない妻・・・・荒涼とした心象風景が浮んできます

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★ はしきやし さかえしきみの いましせば きのうもけふも われをめさましを

★ お慕わしく華やかでいらした君が、ご存命であったならば、昨日も今日も私を

  お召しになるであろうに・・・・・

                             巻3-454   余明軍(よのみゃうぐん)

大納言大伴卿が薨8みまか)りし時に、お仕えしていた余明軍が、詠んだ和歌です。

余明軍は、百済系氏族です。

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★ かくのみに ありけるものを はぎのはな さきてありやと とひしきみはも

★ こうなる運命でしかなかったものであろう・・・「萩の花は咲いたか・・」と、私に問いかけた君よ

                                     巻3-455  余明軍

大伴旅人にお仕えする身として、心から主君を慕っていた余明軍・・・・その切なくいじらしい

思いが歌から切々と伝わってきますね。男が主君である男を慕う・・・ゲイであるとかバイで

あるとか、そんなことは瑣末的なこと・・・・人が人に惚れる。

その真実は、そんな狭義なことには、限定できません。

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★ とほながく つかへむものと おもへりし きみにまさねば こころどもなし

★ 遠く長くいつまでも仕えようと思っていた主君ですから、おいでにならないとここもとない

  気持ちです。

                                        巻3-457  余明軍

大伴旅人という、主君を失い途方にくれている、臣下である、余明軍・・・・主君を偲んで

作る和歌はまだ、続きます。

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