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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ かくのみに ありけるものを いももわれも ちとせのごとく たのみたりけり

★ このような運命であったのに、妻も私も千歳も共に生きるかのように、頼りにしていた事です

                               巻3-470  大伴家持

悲緒いまだ息まず、また作れる歌五首・・・・とあります。

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★ わが屋前に 花そ咲きたる そを見れど 情も行かず 愛しきやし 妹がありせば 水鴨なす

  二人並びゐ 手折りても 見せましものを うつせみの 借れる身なれば 露霜の 

  消ぬるがごとく あしひきの 山道を指して 入日なす 隠りにしかば そこ思ふに 

  胸こそ痛き 言ひも得ず 名づけも知らず 跡もなき 世間にあれば せむすべも無し


★ わがやどに はなそさきたる そをみれど こころもいかず はしきやし いもがありせば

  みかもなす ふたりならびゐ たおりても みせましものを うつせみの かれみなれば

  つゆしもの けぬるがごとく あしひきの やまぢをさして いりひなす かくりにしかば

  そこおもふに むねこそいたき いひもえず なづけもしらず あともなき

  よのなかにあれば せむすべもなし

★ わが家には、妻の植えた撫子の花が咲いている。それを見ても、心も慰められない。

  愛しい妻がいたならば、仲の良い鴨のように、二人並んで、花を手折って、見せようものを

 この世の身なので、露や霜の消えるように、あしひきの山道に向かって、沈む日のように、

 妻は隠れてしまったので、そのことを思うと胸が痛み、この思いを言いようもなく、名づけようも

 無く、跡形も無く、何もかもが消えてしまう世の中なので、どうする事も出来ない。

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★ うつせみの よはつねなしと しるものを あきかぜさむみ しのひつるかも

★ 現実の世の中は無常なものと、知っているものの 秋風の寒さを感じると

   亡き妻の事を思い出すことです。          
                          巻3-465     大伴家持

6月から7月に移り、とありますが、旧暦だとしても、7月から八月・・・・でも、7月終わりの今、

まだ、風に秋を感じる事は出来ないけれど・・・すでに、秋虫は鳴いています。

家持の繊細さをやはり、感じさせる歌です。

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★  あきさらば みつつもへど いのがいうゑし やどのなでしこ さきにけるか

★ 秋になったら、これを見て思い出してねと妹が植えた我が家の撫子がもう咲いてしまった頃です。
                             巻3-464 大伴家持

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★ ながきよを ひとりしねむと きみがいへば すぎにしひとの おもほゆらくに

★ 長い夜るを 独りで寝るのかと、あなたさまが言えば、もうすでに亡くなった人の思われること

である、                           巻3-463   大伴書持

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