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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わぎもこが うえしうめのき みるごとに こころむせつつ なみだしながる

★ 愛しき妻が植えた梅の木を見るたびに、心がむせかえり、涙が流れ落ちることです。

                             巻3-453  大伴旅人

大伴旅人が亡くなった妻の事を詠った和歌五首・・・でした。

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★ ひともなく むなしきいえは くさまくら たびにまさりて くるしかりけり

★ 故郷に戻り、妻も居ない家は、草を枕の旅にもまして苦しい思いのすることです。

                      巻3-451   大伴旅人

旅人の歌が続きます。大宰府から京に戻る道中から、ずっと和歌を詠み、妻と共に京に

戻れぬ淋しさ、辛さを歌い続けて、こころを慰めて居るのでしょうね・・・

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★ いもとこし みぬめのさきを かえるさに ひとりしみれば なみだぐましも

★ 愛する妻と共に来た敏馬の崎を、帰る時には、独りぼっちで見ると、目に涙が浮びます。

                                巻3-449   大伴旅人

帰るさの・・・さ・・・は、~するときなどと、動詞に付いて使われます。

この前の三首の和歌は、鞆の浦を過ぎた日に作った歌・・・そして、この和歌は、敏馬を

過ぎた日に作った歌です。

ひたすら、愛していた妻を失った大伴旅人のなんともやりきれない淋しさが伝わってきますね・・

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★ ゆくさには ふたりわがみし このさきを ひとりすぐれば こころかなしも

★ 九州に行く時は二人で見たこの崎を、独りで通り過ぎると、心がなんとも悲しみに満ちることです

                                   巻3-450   大伴旅人

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★ いそのうへに ねばふむろのき みしひとを いづらととはば かたりつげむか

★ 磯の岩の上に、根を這い伸ばしているむろの木を見た人を、どこにいるのかと尋ねたら

  むろの木よ、お前は語り告げてくれるだろうか?


                         巻3-448   大伴旅人

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