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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ みつみつし くめのわくごが いふれけむ いそのくさねの かれまくをしも

★ 勢い盛んだった久米の若子が触れたと言う、磯の草が枯れてしまうのは惜しいことです。

                           巻3-435     河辺宮人

磯の草根は、共寝の相手を指している。

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★ ひとごとの しげきこのころ たまならば てにまきもちて こひずあらましを

★ 人の口が煩い今日この頃、あなたが玉であったたなら、手に巻いて持って、恋ひ慕うこと

  でしょう。

                               巻3-436    河辺宮人

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★ いももあれも きよみのかわの かわぎしの いもがくゆべき こころはもたじ

★ あなたも私も 邪心の無い清い思いでいますが、その清の川の川岸が萌(く)えるように、

  あなたが悔いるような浮ついた気持ちは持ちません。

                               巻3-437    河辺宮人

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★ うつくしき ひとのまきてし しきたへの わがたまくらを まくひとあらめや

★ いとしい妻が巻いて寝た私の手枕を 枕にして寝る人がまたとあるだろうか・・・ありは

   しないだろう・・・

                             巻3-428   大伴旅人

大伴旅人が妻である(大伴郎女)を亡くし、数十日して作った歌です。

旅人は64歳・・・かなり年若い妻を赴任先の大宰府に連れて行ったようですが、あまり日の

経たぬ内に、死別したようです。都から遠く離れた九州の地になかなか馴染めなかったのでしょ

うね・・・・

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★ 古に ありけむ人の 倭文機の 帯解き交へて 伏屋建て 妻問ひしけむ 葛飾の 

   真間の手児名が 奥つ城を こことは聞けど 真木の葉や 茂りたるらむ 松が根や

  遠く久しき 言のみも 名のみも我は 忘らえなくに


★ いにしへに ありけむひとの しつはたの おびときかへて ふせやたて つまどひしけむ

  かづしかの ままのてごなが おくつきを こことはきけど まきのはや しげりたるらむ

  まつがねや とおくひさしき ことのみも なのみもわれは わすらえなくに

 
★ 昔、昔、とある男が、少女と倭文織りの帯を解き交わして、粗末な小屋を建て、愛を交わした

  という言い伝えのある、葛飾の真間の手児名の墓はここだと聞きましたが、真木の葉が茂って

  しまったのでしょうか・・・・松の根のように遠く久しいことになってしまったのでしょうか・・・

  言い伝えだけでも、その名前だけでも、私は忘れられない事です。


                             真木3-431 

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