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★ 白雲の 龍田の山を 夕暮れに うち越え行けば
滝の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり
含めるは 咲き継ぎぬべし こちごちの 花の盛りに
見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし
★ しらくもの たつたのやまを ゆうぐれに うちこえゆけば
たぎのうへの さくらのはなは さきたるは ちりすぎにけり
ふふめるは さきつぎぬべし こちごちの はなのさかりに
めさずとも きみがみゆきは いまにしあるべし
★ 白雲の立つ、龍田の山を、夕暮れに、越えて行くと
激流のほとりの桜の花が、咲いていたのは、
散ってしまっている。つぼみは、咲き続けるのだろう。
あちこちに花の盛りをみなくとも、あなたのご旅行は
今こそ相応しい。
巻9-1749 高橋虫麻呂
滝の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり
含めるは 咲き継ぎぬべし こちごちの 花の盛りに
見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし
★ しらくもの たつたのやまを ゆうぐれに うちこえゆけば
たぎのうへの さくらのはなは さきたるは ちりすぎにけり
ふふめるは さきつぎぬべし こちごちの はなのさかりに
めさずとも きみがみゆきは いまにしあるべし
★ 白雲の立つ、龍田の山を、夕暮れに、越えて行くと
激流のほとりの桜の花が、咲いていたのは、
散ってしまっている。つぼみは、咲き続けるのだろう。
あちこちに花の盛りをみなくとも、あなたのご旅行は
今こそ相応しい。
巻9-1749 高橋虫麻呂
★ 白雲の 龍田の山を 夕暮れに 打ち越え行けば
滝の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり
含めるは 咲き継ぎぬことべし こちごちの
花の盛りに 見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし
★ しらくもの たついたのやまを ゆふぐれに うちこえゆけば
たぎのうへの さくたのはなは さきたりは ちりすぎにけり
ふふめるは さきつぎぬべし こちごちの はなのさかりに
めさずとも きみがみゆきは いまにしあるべし
★ 白雲の立つ、龍田の山を夕暮れに、越えてゆくと滝の上の
桜の花の、咲いていたのは、散ってしまった。蕾みは咲き続ける
だろう。あちこちの花の盛りを見なくても、あなたがお行きになる
旅は、今がもっともふさわしいことですね。
巻9-1749 高橋虫麻呂
反歌>
● 暇あらば なづさひ渡り 向かつ峰の 桜の花も 折らましものを
● いとまあらば なづさひわたり むかつをの さくらのはなも おらましものを
● 暇があったなら難渋しながらも、川を渡って、向こうの岸の峰の桜を折りたいものです
巻9-1750 高橋虫麻呂
滝の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり
含めるは 咲き継ぎぬことべし こちごちの
花の盛りに 見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし
★ しらくもの たついたのやまを ゆふぐれに うちこえゆけば
たぎのうへの さくたのはなは さきたりは ちりすぎにけり
ふふめるは さきつぎぬべし こちごちの はなのさかりに
めさずとも きみがみゆきは いまにしあるべし
★ 白雲の立つ、龍田の山を夕暮れに、越えてゆくと滝の上の
桜の花の、咲いていたのは、散ってしまった。蕾みは咲き続ける
だろう。あちこちの花の盛りを見なくても、あなたがお行きになる
旅は、今がもっともふさわしいことですね。
巻9-1749 高橋虫麻呂
反歌>
● 暇あらば なづさひ渡り 向かつ峰の 桜の花も 折らましものを
● いとまあらば なづさひわたり むかつをの さくらのはなも おらましものを
● 暇があったなら難渋しながらも、川を渡って、向こうの岸の峰の桜を折りたいものです
巻9-1750 高橋虫麻呂
★ 白雲の 龍田の山の 滝の上の
小ぐらの嶺に 咲きををる
桜の花は 山高み 風し止まねば
春雨の 継ぎてし降れば 秀つ枝は
散り過ぎにけり 下枝に 残れる花は
しましくは 散りな乱ひそ
草枕 旅行く君が 帰り来るまで
★ しらくもの たつたのやまの たぎのうへの
おぐらのみねに さきををる
さくらのはなは やまたかみ かぜしやまねば
はるさめの すぎてしふれば ほつえは
ちりすぎにけり しづえに のこれるはなは
しましくは ちりなまがひそ
くさまくら たびゆくきみが かえりくるまで
★ 白雲の立つ、龍田の山の激流のほとりの
小ぐらの嶺にたわわに咲いている桜の花は
山が高くて風が止まないので、春雨が、続いて
降ると、咲きのほうの枝は、散ってしまった。
下の方の残っていた花は、しばらくの間は
散り乱れるな・・・草を枕のたび行く君が
帰って来るまで・・・・
巻9-1747 高橋虫麻呂
反歌>
・ 我が行きは 七日は過ぎじ 龍田彦 ゆめこの花を 風に散らすな
・わがゆきは なぬかはすぎじ たつたひこ ゆめこのはなを かぜにちらすな
・私たちのたびは、七日は過ぎないことだろう。風の神である龍田彦よ・・・・
この花を風に散らすな
巻9-1748 高橋虫麻呂
小ぐらの嶺に 咲きををる
桜の花は 山高み 風し止まねば
春雨の 継ぎてし降れば 秀つ枝は
散り過ぎにけり 下枝に 残れる花は
しましくは 散りな乱ひそ
草枕 旅行く君が 帰り来るまで
★ しらくもの たつたのやまの たぎのうへの
おぐらのみねに さきををる
さくらのはなは やまたかみ かぜしやまねば
はるさめの すぎてしふれば ほつえは
ちりすぎにけり しづえに のこれるはなは
しましくは ちりなまがひそ
くさまくら たびゆくきみが かえりくるまで
★ 白雲の立つ、龍田の山の激流のほとりの
小ぐらの嶺にたわわに咲いている桜の花は
山が高くて風が止まないので、春雨が、続いて
降ると、咲きのほうの枝は、散ってしまった。
下の方の残っていた花は、しばらくの間は
散り乱れるな・・・草を枕のたび行く君が
帰って来るまで・・・・
巻9-1747 高橋虫麻呂
反歌>
・ 我が行きは 七日は過ぎじ 龍田彦 ゆめこの花を 風に散らすな
・わがゆきは なぬかはすぎじ たつたひこ ゆめこのはなを かぜにちらすな
・私たちのたびは、七日は過ぎないことだろう。風の神である龍田彦よ・・・・
この花を風に散らすな
巻9-1748 高橋虫麻呂