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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ つしまのねは したぐもあらなふ かむのねに

    たなびくくもを みつつしのはも


★ 対馬の山は低く、下に雲が無い。神の峰である山に

   たなびく雲を見て、お前の事を思う。

       巻14-3516    防人の歌

 万葉の時代、人が死ぬことを  雲隠れする、と言ったり、

 立ち上る雲に、いとしい人への思いを重ね合わせたりしました。

 人々は、常に自然と共にあり、自然を敬うことは、人を敬う事と

 同じでした。相対するものではなく、一部分でした。

 この歌も、赴任先の九州の地から、山にたなびく雲に愛しい妻を

 思ったのです。

 自然は、特別の力を与える驚異的なものでもなく、人間を襲うものでもなく、

 人間と共にあるものでした。


 可牟(かむ)→神(かみ)→神威のある山

  →、この辺りでは、背振山山系の雷山であろうか・・・

神は可牟であるから、人が亡くなったとき、かむあがりするとも言う。

日本では古来から、人は全て死んだら可牟→神になるとされていた。

一神教の神とはそこが、大きく違う

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★ おおきみの みことかしこみ かなしいもが

    たまくらはなれ よだちきのかも

★ 天皇のご命令、畏れ多く、愛しいあの子から、

   離れがたく、夜に発って来たことです。

     巻14-3480   東歌(防人の歌)

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★ つくしなる にほふこゆえに 

     みちのくの かとりをとめの ゆぎしひもとく


★ 九州の地の、美しい娘の為に、陸奥の娘が結んだ帯の紐を

   解くことよ

         巻14-3427    

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★ おほぶねを あるみにこぎで やふねたけ

  わがみしこらが まみはしるしも


★ 大きな船で荒海に漕ぎ出てどんどん漕ぎ出て行くと

  私が遭ったあの子のまなざしが印象深く見えてくる

   巻7-1266 
防人の歌。防人として出かける前に愛を確認した愛しい娘の
まなざしが忘れられない・・・・学徒出陣の兵隊さんたちも
このような思いを胸に秘めて旅立ったのだろう・・・・

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★ ことしゆく にひじまもりが あさごろも

    かたのまよひは たれかとりみむ

★ 今年、新たに出かけて行く防人の麻衣の

  肩のほつれは誰がつくろってやるのだろう・・・

     巻7-1265    

防人の歌です。母親のようにも思われますが、第三者が防人に
対しての思いを詠んでいると思います。
学徒出陣の兵隊さんたちのへの、思いを歌ったかのようです。

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