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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ みつぐりの なかにむかへる さらしゐの

     たえずかよはむ そこにつまもが


★ 三栗の中・・・那賀に向かって流れる、衣を水に

  曝す為に作られた泉のように、絶え間なく

  通ってこよう・・・そこに愛しい人がいたらいいのに・・・

   巻9-1745   高橋虫麻呂

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★ さきたまの をさきのぬまの かもそはねきる

    おのがおに ふりけるしもを はらふとにあらし


★ 埼玉の小崎の沼で 鴨が羽ばたいて霧のような

   水しぶきを上げている。自分の尻尾に降り落ちる

   霜を払おうとしているようです。

        巻9-1744 高橋虫麻呂

  旋頭歌→5,7,7,5,7,7、

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★ おおはしの つめにいへあらば

    うらがなしく ひとりゆくこに やどかさましを

★ 大橋のたもとに、家があるならば、どこか悲しげに

   独り行く娘子に、宿を貸そうものを・・・・

       鳴き9-1743 高橋虫麻呂

 川や橋は、あの世とこの世の境界線によく用いられるので、

 この和歌は、余計に幻想的な雰囲気を醸し出している。

 これが、虫麻呂さんの、世界なのかしらん・・・

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★しなてる 片足羽川の さ丹塗りの 大橋の上ゆ

 紅の 赤裳裾引き 山藍もち 摺れる衣着て

 ただ独り い渡らす子は 若草の 夫かあるらむ

 橿の実の 独りか寝らむ 問はまくの 欲しき我妹が

 家の知らなく

★しなてる かたしはがはの さにぬりの おおはしのうへゆ

 くれなゐの あかもすそひき やまあゐもち すれるきぬきて

 ただひとり いわたらすこは わかくさの つまかあるらむ

 かしのみの ひとりかぬらむ とはまくの ほしきわぎもが

 いへのしらなく

★ 段々と陽が照ってきた片足羽川の、丹(紅)塗りの大橋を

  通って、紅色の裳裾を引きずりながら、山藍で染めた衣を着て

  ただ独りで、渡っている娘は、若草のような夫がいるのだろうか?

  それとも、カシの実のように、独りで眠っているのだろうか・・・

  言問いしたいあの娘子の家を 知らないのです。

      巻9-1742 高橋虫麻呂

  不思議な風景が浮かぶ歌です。幻想的な雰囲気ですね・・・・

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★ とこよへに すむべきものを 

    つるぎたち ながこころから おそやこのきみ

★ 常世に住むはずのものを 剣太刀(な)・・・・その己(な)の心のせいで

  、愚かな事です。君は・・・・

          巻9-1741 高橋虫麻呂

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