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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わがききし みみによくにる あしのうれの あしひくわがせ つとめたぶべし

★ 人の噂に聞いたとおりでした。葦の芽のようになよなよと足を引きずっていらしたあなた、

   くれぐれもご養生なさってくださいませね。

                                           巻2-128

悔し紛れとはいえ、石川女郎さん、ちょっと可愛くないかもしれませんね・・・・自分と気づかず

帰されたのがよほど悔しかったのでしょうね・・・。しかも、道徳的には私が紳士・・などと言われて

でも、ちょっと見苦しいかな・・同じ女性としては・・

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★ ふりにし おみなにしては かくばかり こひにしずまぬ たわらはのごと

★ もういい年を重ねた老女だと思っておりましたのに、これほど恋に心が沈むのでしょうか

   まるで、童女のように・・・・・

                                         巻2-128  石川郎女

ここで、訂正です。

前回4首の石川女郎は石川郎女です。中西先生の著作の思わぬ印字ミスを発見してしまいました。

勿論、解釈は、ほか、様々な文献を参考にしながら私なりの解釈をしたものです。

石川郎女さん、中々ですね・・・今度は彼の弟に歌を贈りました。

当時、40歳ぐらいでしょうか・・・この時代は、人生50歳の時代ですから、

確かに老女と言えるのかもしれません・・・・・」が、現代の女性にはちときついかも・・・ねっ!

さて、

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★ にふのかわせは わたらずて ゆくゆくこひたき わがとも こちかよひこね

★ 丹生の河瀬を、渡りやすい場所など選ばずどんどんと渡って来るがごとく、あなたへの

 思いがどんどんと募ってくる我が弟よ・・・早くこちらに通っていらっしゃい

                                     巻2-130   長野皇子

弟である弓削皇子に与へたる歌である・・・う~ん、父も母も同じ兄弟である。

深追いはひとまずやめておきましょう。

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★ みやびをと われはきけるを やどかさず われをかへせり おそのみやびを

★ 女心の情緒を解する風流なお方と私は聞いておりましたが、私を引き止める事もしないで、

  お帰しになるなんて   よほどのろまな「みやびお」ですこと・・

                                           巻2-126  石川女郎

石川女郎(いしかわのいらつめ)が男性に思いを寄せて、その思いを遂げようと火を借りる老婆に

化けて、相手の所に行ったのですが、相手の男性がそれと気づかず、帰された事を恥じて、

また悔しくて作った歌です。積極的ですね・・・びっくり!

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★ みやびをに われはありけり やどかさず かえししわれそ みやびをにはある

★ そうだったのですね。私は、「みやびお」です。あなたを、引き入れたりせず帰した私こそ、

  「みやびを」なのですよ

                                        巻2-127   大伴宿禰田主

さて、石川女郎の、少しシビアな抓る様な歌に返して、男性の返事は、帰した私こそ紳士である

ということらしいですね。

でも、老婆を彼女とわからず帰したのは、風流とはいえないのでは・・・

ちょっと、苦しい返歌でしょうか・・

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