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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ひとみなは いまはながしと たけといへど きみがみしかみ みだれたりとも

★ 人は皆、髪が長くなってしまったから束ねなさいといわれるけれど、貴方が愛おしんでくださった

  髪ですもの・・・どんなに長く乱れても、束ねたりは致しません。

                                     巻2-124   娘子(おとめ)

■  橘の 蔭履む路の 八衢に 物をそ思ふ 妹に逢はずして

■  たちばなの かげふむみちの やちまたに ものをそおもふ いもにあはずして

■  橘の木の四方八方に分かれた影を踏むように、あれこれと物思いをしてしまうことだ。

   病床に臥して妻に会うことも出来ずに・・・・・

                                     巻2-125  三方沙弥

上の2句とその前の1句も入れて3句は、

妻となり、幾日も経たぬうちに、病床に臥してしまった切ない夫の心情を歌った歌です。

また、妻も心優しい返答をしていますね・・・・

あなたが触れた髪を束ねたりなどしません・・・なんて・・・・

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10月の14日から20日まで、タイのチェンマイにコンサートと追悼慰霊の付き添いと、

衣服支援のお手伝いに行ってきました。

コンサートは大成功・・・といっても、私の大成功って、興行的ない意味合いではなくて、

その場に居合わせた方々とどこまで歌を通じて心の交流ができたか・・・

ということが、一番大切なの・・だって、音楽は瞬間芸術、そのとき・その場所・その時間・その人方と

・・というのが一番大切なこと・・・まっ、ライブですね。

それで、お金がはいればなにも言う事無しなんだけれど、すこがねぇ・・・

この全世界的不況の中、よくやっていると思います。勿論、みなさまの支えあっての事・・

感謝に耐えません。

チェンマイは地元の日本人はよまやく来るまいとおもわれる店に一人でふらぁっと入る

その快感・・しかも、英語も通じないとなると人間強いよね・・何故か通じちゃう・・・

さて、地元のお店で殆ど食し、露天のバザールの食べ物を食べてもおなかを壊さない私って

一体・・どこまで野生児なのかしらん。

日本人がいなくって、ホテルのラウンジで一人でカクテルをかたむけるという、ステキな時間を

過ごさせたのも、K.T先生と青年スタッフのおかげです、

本当にありがとうございました。

他のたびではありえない貴重な体験をさせていただきました。

ありがとうございました。

心から、T先生とK青年にスタッフ心よりの御礼を深く申し上げるしだいです。

来年の2月はバリです。

この目標に向かって頑張ります。

今後とも何卒宜しくお願いいたします。

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★ おおふなの はつるとまりの たゆたひに ものおもひやせぬ ひとのこゆゑに

★ 大舟が停泊している港の波に揺られるように私の心も揺られてたゆたい、あれやこれやと

   思い悩み痩せてしまいました・・・あなたが、人妻であるがゆえに・・・・

                                     弓削皇子  巻2-123

人知れぬ恋に悩み苦しみ、そして、痩せてしまったと言う・・・恋とは、そういうものですよね。

解決もしない物思いに耽り、無駄だと分かっていても思い出されてしまう・・・あの人の事が・・・

いつまで続くかわからない自分のこの心さえ・・・ましてや、相手の心など・・・

解り得ようものでしょうか・・いいえ・・解るはずもないのに、せんないことを、考えてしまう・・

いつの時代もそれが、「恋」 というものですよね・・・・

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★ たけばぬれ たかねばながき いもがかみ このごろみぬに かきいれつらむか

★ 束ねれば短すぎて解けてしまい、束ねないと長すぎた愛しき娘の髪は、しばらく会えぬ間に

  もう誰かのために束ねてしまっただろうか・・・・

                                     巻2-123    三方沙弥


女性の髪というのは、エロスを感じさせるものです。

髪を結う、髪を解く、髪を削る・・・髪の長さに例えて、自分がまだ、恋仲であった時の娘の状態を

言い表しています。それは、まだ成熟していない・・・でも、少女でもない娘の様子です。

私と出会った頃は、まだ成熟しきっていなかった娘の髪はもう伸びて、

誰かが結い上げてしまっただろうか・・・そう・・誰か他の男のものになってしまっただろうか・・・

少し、露骨に書いてみました・・

ひととき、自分のものであった娘・・・なのに、自分が病に臥してしまい作った歌です。

う~ん、男の未練が・・・感じられますねぇ・・演歌の世界になってしまいました。

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★ よしのがは ゆくせのはやみ しましくも よどむことなく ありこせぬかも

★ 吉野川は流れが早くとどまることを知らずに淀む事のない川です。

  わたしたちの恋もそのようにありたいものですね・・・

                                  巻2-119   弓削皇子

弓削皇子(ゆげのみこ)の紀皇女(きのひめみこ)を思(しの)へる御歌(みうた)四首、と、

あります。弓削皇子と紀皇女は異母兄妹です。

この時代は、異母兄妹で恋愛などは、当たり前でした。

弓削皇子は病弱で夭折したといわれているそうです。万葉集には、紀皇女からの歌は

載っていません。

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