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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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何年ぶりでしょうか・・・沖縄に降り立ったのは・・・那覇の空港はとても綺麗になっていました。

格安航空券なのでスカイマークです。

水も出なけりゃ、おしぼりもあめもなし、雑誌もなし・・・3時間に近いフライトの間、じっと我慢の子でした。

国際通り沿いのホテルにチャックイン、一休みしてスタッフとともに食事に行き、

草食動物の私にしては珍しく、トンカツを頂きました。

国際通りを少しひやかして、ブルーシールアイスクリーム(沖縄にしかないそう)を食べて、

本日は明日に備えおやすみなさいです。

飛行機って気圧の差が激しくて疲れますよね。

国内とはいえ、なつかし~い南国の香りが仄かに漂ってくるようです。

バリを思い出しました。

明日はいよいよ、追悼慰霊と衣服支援のお手伝いです。

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★ わがさとに おおゆきふれり おおはらの ふりにしさとに ふらまくはのち

★ 私の居る飛鳥に雪が降りましたよ。

  あなたのいる大原の古い里に降るのは、もっと後の事でしょう。

                                        天武天皇     巻2-103

西暦672年、壬申の乱で近江は全滅、9月に飛鳥にひきあげた大海人皇子は、その年の12月に

飛鳥浄御原宮に入られて天皇になります。これが天武天皇です。

この歌は、天武天皇の大勢いらっしゃる奥様の中の(殿方は羨ましいことでしょう)お一人、

藤原鎌足の娘で、藤原夫人という方に送った歌です。

藤原夫人、これに和へて(こたへて)

■ わが岡の ?に言ひて 落らしめし 雪の摧けし 其処に散りけむ 

■ わがおかの おかみにいひて ふらしめし ゆきのくだけし そこにちりけむ

■ こちらの里の竜神に言いつけて降らせた雪のかけらが、そちらにちらついただけでしょう。


                                            藤原夫人   巻2-104

慣れ親しんだ夫婦の掛け合いですね。

ふりにしさとは ふらまくがのち・・・・「ふ」が二回続いています。

リズムが感じられ、雪をわくわく感じているような表現ですね。藤原夫人をからかうような・・・

でも、藤原夫人も、さすがです。負けてはいません。

こちらの竜神に私が頼んで降らせた雪があなたのところにも、ちょこっと降っただけなのよ・・

という訳です。二人ともに余裕が感じられる歌ですね。

 

 

 

 

 

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★ あずまひとの のさきのはこの にのをにも いもはこころに のりにけるかも

★ 東の国の人が奉る初穂の箱を縛る紐のように、しっかりとあなたは私の心に乗り移ってしまった

                                           禅師  巻2-100


禅師の石川郎女に送った5首の最後の歌・・・

前回より続いていた、恋の駆け引きは、石川郎女に軍配があがったようですね・・・

女の情は侮れません・・・みなさま、お気をつけあそばせ・・・・

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★ たまかずら はなのみさきて ならざるは たがこひにあらめ わがこひおむふを

★ 玉葛のように、花ばかりで実がならないのは、一体どちらの恋でしょう。私はこんなに

  恋慕っておりますものを・・・・・

                                     巨勢郎女  巻2-102

この恋のおかげで、彼女は近江朝とともに滅びた一族の中で、生きながらえたのだろうか・・・

この時代、女性にとって、恋が命がけになるのも、無理はないと思われます。
玉葛 実ならぬ樹には ちはやぶる 神そ着くといふ ならぬ樹ごとに
お友やん (2009年9月27日 13:09) | コメント(0) | トラックバック(0)

★ たまかづら みならぬきには ちはやぶる かみそつくといふ ならぬきごとに

★ 美しい葛のように、実のならない木(靡かない恋)には、凄い神が着く(靡かない相手に対しての

皮肉)といいます。全ての実のならない木・・・あなたという木にも・・・

                             大伴宿禰(おおとものすくね)   巻2-101

大伴宿禰は大伴旅人の父上です。

巨勢郎女(こせのいらつめ)を娉(つまど)ふ時に作れる歌・・・

「つまどふ」を、中西先生は「よばふ」とよんでいらっしゃるのですが、個人的な趣味で、

伊藤先生の読みの、「つまどふ」にしました。

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★ みこもかる しなののまゆみ わがひかば うまひとさびて いなといはむかも

★ みこもを刈る信濃特産のあの弓を引くように、あなたの気を引いたならば、

   淑女であるあなたはいやだとおっしゃるでしょうか・・・

                                            久米禅師    巻2-96

この歌は、久米禅師(法師)が、石川郎女を娉(つまど)ふ時に、送った歌です。

恋の駆け引きの始まりです。

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