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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる

★ あかね色のさす紫草の生える野を、標(しめ)を張った禁野を、野の番人は見ていない

でしょうか・・・・・あなたが、袖をお振りになっておられるのを・・・・

                                巻1-20  

天皇(天智)の蒲生野(かまふの)に遊?(みかり)したまへる時、額田王の作れる歌・・・・・・


天智7年(668年)、5月5日、天智天皇が蒲生野(かまふの)で、大々的な薬狩りを

行ないました。

同行者には大海兄皇子(後の天武天皇)、中臣鎌足などの、諸王群臣すべてを率いて、催されま

した。額田王は、元夫の大海兄皇子と、現夫の天智天皇(中大兄皇子)共に居た訳です。

「野守」とは、勿論、天智天皇の事でしょう・・・・元夫が自分に袖を振る・・・・袖には魂が宿ると

されていました。魂恋い・・・のしぐさです・・・・・・・現夫の居るところで、私に袖を振るなんて、

全く大胆なお方ですね・・・・と、歌っています。なんと、この頃、額田王は40歳近く、今で言えば

50後半??ぐらいでしょうか?? よほど、魅力的な女性だったのでしょうか・・・・・


この和歌に対して、大海兄皇子が答えた歌は


★ 紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我恋ひめやも

★ むらさきの  にほへるいもを にくくあらば ひとづまゆゑに あれこひめやも


紫草のように美しいあなた・・・・でも、今は人妻ですから、憎かったら、恋など仕掛けましょうか

・・・・・・                     巻1-21       大海兄皇子

さて、歴史に残る万葉集に載っている、三角関係とも思われるこの和歌・・・・どうなるのしょうか?

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昨日の、充実したコンサートも無事終わり、本日は、11時にホテルロビーにて小西さん

ご家族と待ち合わせです。

今回、なんと!!いよいよ、小西さんの奥様のご実家、カレン村へ、お泊りに行くのです。

ぅわぁ~い!! 

 豚さんや、象さんや、鶏さん・・・・かわいいカレン村の子供たちに、会えるのです。

小西さんのトラック??(ごめんなさい)の、荷台にコウタさんと奥様と、長女のなっちゃん、

中に、木村先生、ギタリストの千葉さん、そして、万葉歌手の私こと、辻 友子

、総勢7名で、カレン村へ向かいます。

途中、チェンマイの賑わいとは打って変わった、ゆったりとした時の流れを感じさせるような

広大な敷地の、タイ料理レストランにて、昼食を取りました。

しかも、美味しくて安いのです。最高!!

食事を済ませて、、さぁ、いざ、出発!!

だんだんと道が、でこ!ぼこ!となります。途中市場みたいなところで、小西さんの奥様が

お買い物・・・・木村先生や千葉さんも車を降りて、店を冷やかします。

なんだか、いい雰囲気になってきたぞ~!! もっともっと、ゆっくりお店やら、町やら

眺めたいと思いながら・・・・車はどんどんと山道に入っていきます。

「ディズニーワールド 本物版ですね」 と言いましたら、小西さんが、「上手いですね」

と、褒めて下さいました。

山の風景はどこか、見慣れた感があります。

(そうだ!主人のふるさと・・・竹田の風景だ)

土の色や植物こそ、違いますが、どこか、九州の風景に似ていました。

吃驚したのは、松の木が生えていたこと・・・・日本の山で松がたくさん生えているのを

見ることはありませんから・・・・

さて、2駆のマニュアルのトラックを、実に巧みに運転して、乗っている我々に、出来る限り

体の負担が無いように、気を配り運転してくださる小西さんのお蔭で、考えていたよりずっと、楽に

カレン村に到着です。

派手に出迎えてくださるわけでもなく、かといって、無関心な冷たい態度でもなく、普通に自然に

奥様のご家族が迎え入れてくださいました。

夕方でしたから、少し休んだ後、みなで、お散歩に行きました。

大豚さん、子豚さん、鶏さん、犬さんもみな、お散歩しています。

・・・そして、高床式住居、離れの小屋にトイレ兼水かけ場・・・・お風呂の習慣は無いようです。

思い出深い、カレン村での、一夜の始まりです。

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★ みもろのやま みつつゆけ わがせこが いたたせりけむ いつかしがもと

★ 今しばらく、懐かしい三諸の山を眺めつつお行きなさい。いとしいあの方がお立ちなった

  あの山の、神聖な歌詞の樹のもとを・・・・

                               巻1-9     額田王


この句は、1,2句は、訓読みの例が、40種以上有り、定まった訓読みはありません。

上記は、「萬葉集古義」からのものです。

この句は、斉明天皇が紀温泉(今の和歌山県、湯崎温泉)への行幸の際に、額田王の

作った歌ですが、ちょうど、この行幸の時に、有馬皇子の謀反の事件がありました。

それに、関する、額田王の暗示的要素が、1,2句に含まれていて、それが、敢えて

訓読みを出さない理由だったとも言われています。

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★ あきののの みくさかりふき やどれりし うぢのみやこの かりほしおもほゆ

★ 秋の野の 美しい草を刈り取り、屋根を葺いて、旅の宿を取った宇治の仮宮の事が

  しきりに思い出されます。

                  巻1-7          皇極天皇(額田王 代作)

歌詠みが上手だった、額田王は、天皇の代作をしたようです。

しばらく、額田王の歌を集中してやります。

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★ にきたつに ふなのりせむと つきまてば しおもかなひぬ いまはこぎいでな

★ 熟田津で船に乗ろうと、月の出るのを待っていますと、月だけでなく、潮も満ちてきて、

  今こそ、出発の時です。さぁ、漕ぎ出しましょう。

                       巻1-8        斉明天皇(額田王 代作)

私はこの和歌が大好きである。5句が、とりわけ好きだ。

字余りの「な」がいかにも、勇壮な、勢いのある感じがして、それがまた、女性の歌である

というところが、魅力的である。額田王は、謎の多い女性である・・・彼女の和歌は、万葉集の

中に、長歌3首、短歌9首が、残されている・・・・・その、和歌をとおして、彼女の姿を、追って

いきたい。

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