★ にきたつに ふなのりせむと つきまてば しおもかなひぬ いまはこぎいでな
★ 熟田津で船に乗ろうと、月の出るのを待っていますと、月だけでなく、潮も満ちてきて、
今こそ、出発の時です。さぁ、漕ぎ出しましょう。
巻1-8 斉明天皇(額田王 代作)
私はこの和歌が大好きである。5句が、とりわけ好きだ。
字余りの「な」がいかにも、勇壮な、勢いのある感じがして、それがまた、女性の歌である
というところが、魅力的である。額田王は、謎の多い女性である・・・彼女の和歌は、万葉集の
中に、長歌3首、短歌9首が、残されている・・・・・その、和歌をとおして、彼女の姿を、追って
いきたい。
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