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★ あかねさす むらさきのゆき しめのゆき のもりはみずや きみがそでふる
★ あかね色のさす紫草の生える野を、標(しめ)を張った禁野を、野の番人は見ていない
でしょうか・・・・・あなたが、袖をお振りになっておられるのを・・・・
巻1-20
天皇(天智)の蒲生野(かまふの)に遊?(みかり)したまへる時、額田王の作れる歌・・・・・・
天智7年(668年)、5月5日、天智天皇が蒲生野(かまふの)で、大々的な薬狩りを
行ないました。
同行者には大海兄皇子(後の天武天皇)、中臣鎌足などの、諸王群臣すべてを率いて、催されま
した。額田王は、元夫の大海兄皇子と、現夫の天智天皇(中大兄皇子)共に居た訳です。
「野守」とは、勿論、天智天皇の事でしょう・・・・元夫が自分に袖を振る・・・・袖には魂が宿ると
されていました。魂恋い・・・のしぐさです・・・・・・・現夫の居るところで、私に袖を振るなんて、
全く大胆なお方ですね・・・・と、歌っています。なんと、この頃、額田王は40歳近く、今で言えば
50後半??ぐらいでしょうか?? よほど、魅力的な女性だったのでしょうか・・・・・
この和歌に対して、大海兄皇子が答えた歌は
★ 紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我恋ひめやも
★ むらさきの にほへるいもを にくくあらば ひとづまゆゑに あれこひめやも
紫草のように美しいあなた・・・・でも、今は人妻ですから、憎かったら、恋など仕掛けましょうか
・・・・・・ 巻1-21 大海兄皇子
さて、歴史に残る万葉集に載っている、三角関係とも思われるこの和歌・・・・どうなるのしょうか?