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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ やすみしし 我ご大君の 常宮と 仕へまつれる 雑賀野ゆ 背向に見ゆる 沖つ島 清き渚に 

  風吹けば 白波騒ぎ 潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より しかそ貴き 玉津島山

★ やすみしし わごおおきみ とこみやと つかへまつれる さひかのゆ そがひみみゆる おきつしま 

  きよきなぎさに かぜふけば しらなみさわき しほふれば たまもかりつつ かみよより しかそたふとき

  たまつしまやま

★ 八方を治めるわが天皇の永遠の宮としてお仕え申し上げる雑賀野から(和歌山県和歌山市の南西部)

  向き合って見える沖つ島、その清らかな渚に、風が吹くと、白波がたち、潮が引くと、美しい藻を

  刈りながら、神代の昔から、なんと貴いところであろう・・・玉津島山は・・・・

                              巻6-917   山部赤人

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★ あかねさす ひならべなくに あがこひは よしののかわの きりにたちつつ

★ 朝の茜色にさす日を、沢山重ねたわけではありませんのに、 私の恋心は 吉野の川の深い霧のように

   立ち込めています。

                                      巻6-916車持朝臣千年

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★ ちどりなく みよしのかわの かわのねの やむときなしに おもほゆるきみ

★ 千鳥が鳴く吉野川の絶える事のない川の音のように、思われる人よ

                巻6-915   車持朝人千年(くるまもちのあそみちとせ)

恋の思いはこの時代全て自然に例えられます。自然と共に暮らし自然を愛でて楽しんだ万葉人の

思いが伝わります。

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★ たぎのうへの みふねのやまは かしこけど おもひわするる ときもひもなし

★ 急流のほとりの三船の山は畏れ多く、妻への思慕も憚られるが、その妻を忘れる日も時もないのです

                             巻6-914    車朝臣千年

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★ 味ごり あやに羨しく 鳴る神の 音のみ聞きし み吉野の 真木立つ山ゆ 見降せば 川の瀬ごとに 

  明け暮れば 朝霧立ち 夕されば かはづ鳴くなへ 紐解かぬ 旅にしあれば 吾のみして 清き川原を

  見らくし惜しも


★ うまごり あやにともしく なるかみの ねのみききし みよしのの まきたつやまゆ みおろせば

  かわのせごとに あけくれば あさぎりたち ゆうされば かはづなくなへ ひもとかぬ たびにしあれば

  わのみして きよきかはらを みらくしをしも


★ 織り目も美しい綾、あやしいほどに羨ましく、雷鳴の響きのように噂にばかり聞いていた、み吉野の

  霊木の茂り立つ山から見下ろすと、どの川の瀬にも 夜が明けると朝霧が立ち、夕方になると蛙が鳴く。

  それにつけても、紐も解かずに寝る旅の身なので、自分ひとりだけで、清い河原を見るのが残念である。

                                 巻6-913

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