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★ あぢさはふ 妹が目離れて 敷栲の 枕も巻かず 桜皮巻き
作れる船に 真楫貫き 我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ
印南都麻 辛荷の島の 島の際ゆ 我家を見れば 青山の
そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎ廻むる
浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隈も置かず
思ひそ我が来る 旅の日長み
★ あぢさはふ いもがめかれて しきたへの まくらもまかず
かにはまき つくれるふねに まかぢぬき わがこぎくれば
あはぢの のしまもすぎ いなみつま からにのしまの
しまのまゆ わぎへをみれば あおやまの
そこともみえず しらくもも ちへになりきぬ こぎたむる
うらのことごと いきかくる しまのさきざき くまもおかず
おもひそあがくる たびのけながみ
★ 愛しき妻にも会わずに、いつもの枕もない。桜の皮を巻いて
作った舟に、両楫を通して、自分で漕いでくると
淡路の野島も過ぎ、印南島の端、辛荷の島の、あたりから
振り返って我が家を見ると、青々とした山が連なり、どこにあるか
わからない。白雲は幾重にも重なっている。漕ぎまわり、
浦の一つ一つに、行き隠れ行く 島の岬ごとに、思いを深めて
行く事です。旅の日数が長くて・・・・
巻き6-942 山部赤人
作れる船に 真楫貫き 我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ
印南都麻 辛荷の島の 島の際ゆ 我家を見れば 青山の
そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎ廻むる
浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隈も置かず
思ひそ我が来る 旅の日長み
★ あぢさはふ いもがめかれて しきたへの まくらもまかず
かにはまき つくれるふねに まかぢぬき わがこぎくれば
あはぢの のしまもすぎ いなみつま からにのしまの
しまのまゆ わぎへをみれば あおやまの
そこともみえず しらくもも ちへになりきぬ こぎたむる
うらのことごと いきかくる しまのさきざき くまもおかず
おもひそあがくる たびのけながみ
★ 愛しき妻にも会わずに、いつもの枕もない。桜の皮を巻いて
作った舟に、両楫を通して、自分で漕いでくると
淡路の野島も過ぎ、印南島の端、辛荷の島の、あたりから
振り返って我が家を見ると、青々とした山が連なり、どこにあるか
わからない。白雲は幾重にも重なっている。漕ぎまわり、
浦の一つ一つに、行き隠れ行く 島の岬ごとに、思いを深めて
行く事です。旅の日数が長くて・・・・
巻き6-942 山部赤人
★ やすみしし わご大君の 神ながら 高知ろしめす 印南野の
大海の原の 荒栲の 藤井の浦に 鮪釣ると 海人船散動き
塩焼くと 人そ多にある 浦を良み 諾も釣はす 浜を良み
諾も塩焼く あり通ひ 見ますもしるし 清き白浜
★ やすみしし わごおおきみの かむながら たかしろしめす
いなみのの おほみのはらの あらたへの ふじゐのうらに
しびつると あまぶねさわき しおやくと ひとそさはにある
うらをよみ うべもつりはす はまをよみ うべもしおやく
ありがよひ みさくもしるし きよきしらはま
★ あまねく国土をお治めになるわが大君が、さながら神として
高く知られる 印南野のおおみの原の藤井の浦に、鮪を釣る
為に、漁師たちが沢山船を出し、塩を焼くために沢山の人が
集っています。浦が素晴らしいので、なるほどもっともなことです
浜が素晴らしいので塩を焼くのもなるほど思われます。
大君が何度も通ってご覧になるのももっともなことです。
この美しき清き白浜は・・・
巻6-938 山部赤人
大海の原の 荒栲の 藤井の浦に 鮪釣ると 海人船散動き
塩焼くと 人そ多にある 浦を良み 諾も釣はす 浜を良み
諾も塩焼く あり通ひ 見ますもしるし 清き白浜
★ やすみしし わごおおきみの かむながら たかしろしめす
いなみのの おほみのはらの あらたへの ふじゐのうらに
しびつると あまぶねさわき しおやくと ひとそさはにある
うらをよみ うべもつりはす はまをよみ うべもしおやく
ありがよひ みさくもしるし きよきしらはま
★ あまねく国土をお治めになるわが大君が、さながら神として
高く知られる 印南野のおおみの原の藤井の浦に、鮪を釣る
為に、漁師たちが沢山船を出し、塩を焼くために沢山の人が
集っています。浦が素晴らしいので、なるほどもっともなことです
浜が素晴らしいので塩を焼くのもなるほど思われます。
大君が何度も通ってご覧になるのももっともなことです。
この美しき清き白浜は・・・
巻6-938 山部赤人