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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あぢさはふ 妹が目離れて 敷栲の 枕も巻かず 桜皮巻き

  作れる船に 真楫貫き 我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ

  印南都麻 辛荷の島の 島の際ゆ 我家を見れば 青山の

  そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎ廻むる

  浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隈も置かず 

  思ひそ我が来る 旅の日長み


★ あぢさはふ いもがめかれて しきたへの まくらもまかず

  かにはまき つくれるふねに まかぢぬき わがこぎくれば

  あはぢの のしまもすぎ いなみつま からにのしまの

  しまのまゆ わぎへをみれば あおやまの

  そこともみえず しらくもも ちへになりきぬ こぎたむる

  うらのことごと いきかくる しまのさきざき くまもおかず

  おもひそあがくる たびのけながみ


★ 愛しき妻にも会わずに、いつもの枕もない。桜の皮を巻いて

  作った舟に、両楫を通して、自分で漕いでくると

  淡路の野島も過ぎ、印南島の端、辛荷の島の、あたりから

  振り返って我が家を見ると、青々とした山が連なり、どこにあるか

  わからない。白雲は幾重にも重なっている。漕ぎまわり、

  浦の一つ一つに、行き隠れ行く 島の岬ごとに、思いを深めて

  行く事です。旅の日数が長くて・・・・

           巻き6-942 山部赤人

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★ あかしがた しほひのみちを あすよりは

        したゑましけむ いえちかづけば


★ 明石潟の潮の引いた道を、明日からは心楽しく行く事でしょう

  家が近づくので・・・

              巻6-941 山部赤人

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★ いなみのの あさぢおしなべ さぬるよの 

         けながくあれば いえししのはゆ

★ 印南野の浅茅を押し伏せて、 旅寝をする夜が何日も続くので

  家がしきりと恋しく思われる

             巻6-940  山部赤人

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★ おきつなみ へなみをやすみ いざりすと 

          ふぢえのうらに ふねそさわける

★ 沖の波、岸辺の波も穏やかなので、漁をすると言って

          藤江の浦は 船の出入りが激しいことだ


                巻6-939 山部赤人

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★ やすみしし わご大君の 神ながら 高知ろしめす 印南野の

  大海の原の 荒栲の 藤井の浦に 鮪釣ると 海人船散動き

  塩焼くと 人そ多にある 浦を良み 諾も釣はす 浜を良み

  諾も塩焼く あり通ひ 見ますもしるし 清き白浜



★ やすみしし わごおおきみの かむながら たかしろしめす

  いなみのの おほみのはらの あらたへの ふじゐのうらに

  しびつると あまぶねさわき しおやくと ひとそさはにある

  うらをよみ うべもつりはす はまをよみ うべもしおやく

  ありがよひ みさくもしるし きよきしらはま


★ あまねく国土をお治めになるわが大君が、さながら神として

  高く知られる 印南野のおおみの原の藤井の浦に、鮪を釣る

  為に、漁師たちが沢山船を出し、塩を焼くために沢山の人が
 
  集っています。浦が素晴らしいので、なるほどもっともなことです

  浜が素晴らしいので塩を焼くのもなるほど思われます。

  大君が何度も通ってご覧になるのももっともなことです。

  この美しき清き白浜は・・・


             巻6-938  山部赤人

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