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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ やまとぢの きびのこしまを すぎてゆかば

           つくしのこじま おもほえむかも


★ 大和への道の途中、吉備の児島を通り過ぎてゆくときに、大宰府の児島の

  ことがしきりと思い出されることです。


              巻6-967  大伴旅人


さて、返歌をした、旅人のほうはさすがに余裕がありますね。だって、もともとの自分の場所である大和に戻れるのですから、男性としてこんなうれしいことはありません。
ここが、女性と男性のおもいがはっきりと分かれています。
吉備の児島は岡山県・・・それまでは、思い出さなかったの・・・と、女のいやみの
ひとつやふたつ言いたくなりますか?

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★ やまとぢは くもがくれたり しかれども

          わがふるそでを なめしとおもふな


★ 大和への道は遠く雲に隠れて見えないけれど、私が振る袖を、無作法なことと思わ
  
  ないでください。


                      巻6-966 筑紫の娘子児島

児島という、遊女が、大宰府の官人たちに混じり、こらえきれずに袖を振った。
大伴旅人との、つかの間の愛の、たやすき終わりを思い、また、再会する機会の
難しさを思って、もう姿の見えぬ旅人の行った方向に向かい、しきりと手を振ったのだろう。たぶん、もう二度と会えない・・・ことを思って・・・

はっきり言ってこんな恋愛、今はもうありえませんね。

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★ おほならば かもかもせむを かしこみと

           ふりたきそでを しのびてあるかも



★ あなたが普通の身分のお方ならば、どうしてもこうしてもすることですのに

  畏れ多い身分の方でありますから、袖を振ってしまいたいのをじっとこらえて

  おります。


                 巻6-965 筑紫の娘児島

冬12月、大宰師大伴卿(だざいふそちのおほとものまへつきみ)の京(みやこ)に
上りしときに、娘子の作れる歌2首


この歌をよむと、大変月並みですが、山口百恵の伊豆の踊り子の最後の場面が
思い出されます。ミーハーだなぁ・・・・一生懸命袖を持って、手を振っていた
山口百恵・・・・かわいらしかった。

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★ わがせこに こふればくるし いとまあらば

          ひろひてゆかむ こひわすれがひ


★ 想い人を、恋い慕うのは苦しいことです。暇さえあれば、海辺に恋忘れ貝を

  拾いにいきます。


                   巻6-964 大伴坂上郎女

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■■■■■■

★ おほなむち すくなびこなの かみこそば なづけそめけめ なのみを

  なごやまとおひて あがこひの ちへのひとへも なぐさめなくに



★ 大汝、少彦神こそが、初めて名づけたのだろうけれど、名前だけが

  なごやま・・といい、私の恋心の千分の一も慰めてはくれないのに・・・


               巻6-963  大伴坂上郎女

冬十一月に、大伴坂上郎女の師の家を発ちて、上道し、筑前国の宗像郡の名児山を越えし時に作れる歌一首

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