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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ はるののに すみれつみにと こしわれそ

       のをなつかしみ  ひとよねにける



★ 春の野原にすみれを摘みにやってきた。

  あんまり、長い冬を終えた春の野が懐かしく

  感じられて、つい一夜寝てしまったことです。


                巻8-1424   山部赤人


現代人にこの感性は伝わるだろうか・・・変な人と思われるだろうし、

何かとられるかもしれない。殆ど、路上生活者と間違えられるだろう。

でも、解るような気がする心地よい春風に吹かれて、すみれを摘んで

いるうちに、つい眠ってしまったのだろう・・・・私も、そうしたい

ものです。せちがらい、都会暮らしは疲れるばかり・・・あ~あ

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★ はしけやし まちかきさとの きみこむと

          おほのびにかも つきのてりたる


★ いとおしいことです。すぐ近くの里にいるあなたがやってくるだろうと

  大きくのびやかに月が照り渡ることです。


             巻6-986 湯原王


月が照る日は、恋人が来る可能性のある日・・・男である湯原王が、

女の立場で歌っている・・・・やはり、前の歌と同じで男性の恋人

との逢瀬を歌っているように思う。

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★ あめにます つくよみをとこ まひはせむ

         こよひのながさ いほよつぎこそ


★ 天にいらっしゃる月読壮士よ・・・御礼の捧げものをします

  今夜の長さが、五百夜つづきますように・・・・

                巻6-985 湯原王

月の歌二首の中から一首

湯原王は志貴皇子のこです。この歌は、前後から察すると、男同士の歌と思われます。

この時代は、ほんとうに性というものがおおらかで自然なものだったのでしょう。

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★ くもがくり ゆくへをなみと あがこふる

           つきをやきみが みまくほりする


★ 雲に月が隠れて行方がわからない・・・私の恋い慕う月を

  あなた様も見たいと思っていらっしゃいますか?

     巻6-984  豊前国の娘子(とよのみちのくちのくにのをとめ)

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★ やまのはの ささらえをのこ あまのはら 

とわたるひかり みらくしよしも



★ 山の端から のぼってく ささらえ壮士(月?)が

天空を渡っていいく其の光を見るのがなんともすばらしい。
              

巻6-983  大伴坂上郎女

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