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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ただごえの このみちにてし おしてるや

          なにはのうみと なづけけらしも


★ 大和と難波を一直線に結ぶこの山越えの道こそ、「押し照るや 難波の海」と、

  名づけられたのであろう。

     
     巻6-977 神社忌寸老麻呂(かみこそのいみきおゆまろ)


名前に「忌」をいれるとは、なんと不吉な・・・・

渡来人らしい・・

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★ なにはがた しほひのなごり よくみてむ

         いえなるいもが まちとはむため


★ 難波の干潟の余波を 良く見ておこう。家でまっている妻が

  きっと尋ねるだろうから・・・

            巻6-976   神社忌寸老麻呂


なんということはない、意味だけれど、大和言葉だと、いい感じ・・・・ふんふん

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★ かくしつつ あらくをよみぞ たまきはる

         みじかきいのちを ながくほりする


★ このように生き続けていることを良き事として、霊魂のきはまる短き

  命も長くあれと願うことです。

  巻6-975  中納言安倍廣庭卿(ちゅうなごんあへのひろにわのまへつきみ)

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★ ますらをの ゆくというみちそ おほろかに 

           おのひてゆくな ますらおのとも


★ お前たちが行く道は、りっぱな男子が行くと言う道だ。いい加減な

  気持ちで行くなよ、ますらおの者どもよ

              巻6-974   聖武天皇

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★ 食す国の 遠の朝廷に 汝らが かく罷りなば 平らけく 

  我は遊ばむ 手抱きて 我はいまさむ 天皇我 

  うづの御手もち かき撫でそ ねぎたまふ うち撫でそ

  帰り来む日 相飲まむ酒そ この豊御酒は


★ をすくにの とほのみかどに いましらが かくまかりなば

  たひらけく われはあそばむ たむだきて われはいまさむ

  すめらわれ うづのみてもち かきなでそ ねぎたまふ

  うちなでそ ねぐたまふ かえりこむひ あひのまそきそ

  このとよみきは


★ 私が支配する国土の遠くの朝廷とも言うべき各地方庁を、お前たちが

  こうして下って行ったならば、平穏に安心して、私は遊んでいよう。

  腕組みをしたまま手を出すことなく、私はお出でになろう。

  天皇たる私は尊い手で、お前たちをかき撫でてねぎらいなさる。

  うち撫でてねぎらいなさる。お前たちが帰ってくる日は、ともに

  また飲む日である。この素晴らしい御酒は・・・

            巻6-973   聖武天皇

 作者は聖武天皇とありますが、そうではありません。なぜなら、自分に対して

 敬語を使うことは無いからです。たぶん、側近の誰か、また、天皇の代わりに
 
 歌を作る人が必ずいたはずですから、その人が「天皇(すめらみこと)」が

 詠んだと言うことで作られたものです。

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