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★ 名寸隅の 船瀬ゆ見ゆる 淡路島 松帆の浦に 朝凪に
玉藻刈りつつ 夕凪に 藻塩焼きつつ 海少女
ありとは聞けど 見に行かむ 縁の無ければ 大夫の
心はなしに 手弱女の 思ひたわみて たもとほり
我はそ恋ふる 船楫をなみ
★ なきすみの ふなせゆみゆる あはぢしま まつほのうらに
あさなぎに たまもかりつつ ゆふなぎに もしほやきつつ
あまをとめ ありとはきけど みにゆかむ よしのなければ
ますらをの こころはなしに たわやめの おもひたわみて
たもとほり あれはそこふる ふなかぢをなみ
★ 名寸隅の船泊まりから見える淡路島の松帆の浦では、朝凪には
美しい藻を刈ったり、夕凪には 藻塩を焼いたりしている
海人娘子がいると聞いているけれど、見に行く理由も無いので
立派な男子のような心も持てずに、 手弱女のように思い悩んで
行ったり来たりして、私は恋しているのだ・・・漕ぐ楫もないので
巻6-935 笠朝臣金村
昔も今も殿方のなさる事は同じですね・・・・1300年も前と言うのに
玉藻刈りつつ 夕凪に 藻塩焼きつつ 海少女
ありとは聞けど 見に行かむ 縁の無ければ 大夫の
心はなしに 手弱女の 思ひたわみて たもとほり
我はそ恋ふる 船楫をなみ
★ なきすみの ふなせゆみゆる あはぢしま まつほのうらに
あさなぎに たまもかりつつ ゆふなぎに もしほやきつつ
あまをとめ ありとはきけど みにゆかむ よしのなければ
ますらをの こころはなしに たわやめの おもひたわみて
たもとほり あれはそこふる ふなかぢをなみ
★ 名寸隅の船泊まりから見える淡路島の松帆の浦では、朝凪には
美しい藻を刈ったり、夕凪には 藻塩を焼いたりしている
海人娘子がいると聞いているけれど、見に行く理由も無いので
立派な男子のような心も持てずに、 手弱女のように思い悩んで
行ったり来たりして、私は恋しているのだ・・・漕ぐ楫もないので
巻6-935 笠朝臣金村
昔も今も殿方のなさる事は同じですね・・・・1300年も前と言うのに
★ 天地の 遠きが如く 日月の 長きが如く 押し照る 難波の宮に
わご大君 国知らすらし 御食つ国 日の御調と 淡路の
野島の海人の 海の底 奥つ海石に 鰒珠さはに潜き出 船並めて
仕へまつるし 貴し見れば
★ あめつちの とおきがごと ひつきの ながきがごとく おしてる
なにはのみやに わごおほきみ くにしらすらし みけつくに
ひのみつきと あはぢの のしまのあまの わたのそこ
おきついくりに あはびたま さはにかづきで ふねなめて
つかへまつるし たふとしみれば
★ 天地が洋々と広がるように、月日が永遠であるように、
照り輝いている難波の宮殿にて、わが大君は国をお治めに
なっておられると言う。大君のお食事を用意する国の、
日の神の御食料として、淡路の野島の海人が、海の底奥深く
岩礁に潜っては、鰒玉(真珠を持つ鰒)を沢山潜って取り出し
船を並べてお仕えしていることは、大変貴い事です。
巻6-933 山部赤人
わご大君 国知らすらし 御食つ国 日の御調と 淡路の
野島の海人の 海の底 奥つ海石に 鰒珠さはに潜き出 船並めて
仕へまつるし 貴し見れば
★ あめつちの とおきがごと ひつきの ながきがごとく おしてる
なにはのみやに わごおほきみ くにしらすらし みけつくに
ひのみつきと あはぢの のしまのあまの わたのそこ
おきついくりに あはびたま さはにかづきで ふねなめて
つかへまつるし たふとしみれば
★ 天地が洋々と広がるように、月日が永遠であるように、
照り輝いている難波の宮殿にて、わが大君は国をお治めに
なっておられると言う。大君のお食事を用意する国の、
日の神の御食料として、淡路の野島の海人が、海の底奥深く
岩礁に潜っては、鰒玉(真珠を持つ鰒)を沢山潜って取り出し
船を並べてお仕えしていることは、大変貴い事です。
巻6-933 山部赤人