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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ しらなみの ちへにきよする すみのえの 

    きしのはにふに にほひてゆかな

★ 白波が 千重にも 来ては寄せる 住吉の岸の黄土に
 
  染まって行きたいほどです

               巻6-32 車持朝臣千年

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★ 鯨魚取り 浜辺を清み うち靡き 生ふる玉藻に 朝凪に

  千重波寄せ 夕凪に 五百重波寄す 辺つ波の いやしくしくに

  月に異に 日に日に見とも 今のみに 飽き足らめやも 白波の

  い咲き廻れる 住吉の浜


★ いさなとり はまへをきよみ うちなびき おふるたまもに

  あさなぎに ちへなみよせ ゆふなぎに いほへなみよす

  へつなみの いやしくしくに つきにけに ひにひにみとも

  いまのみに あきたらめやも しらなみの いさきめぐれる 

  すみのえのはま


★ 鯨が取れるという海の浜辺がとても清らかで、ゆらめき

  靡いている美しい藻は 朝凪には 千重の波が寄せて

  夕凪には 五百重の波が寄せてくる。本当になんというか

  月が変わって毎日見ていても飽きる事のない美しさです。

  白波がまるで、花のように咲き廻るこの住吉の浜は・・・


     巻6-931 車持朝臣千年(くるまもちのあそみちとせ)


  いやしくしくに・・・「いや」とても、大変

          「しくしく」 は重く重くと書きます。

  万葉は繰り返しの言葉が多いと思います。

  
   
 

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★ あまをとめ たななしこぶね こぎづらし 

       たびのやどりに かぢのおときこゆ

★ 海人である娘たちが粗末な棚もない小舟で漕ぎ出だすらしい

  旅の宿を取って居る所に、船を漕ぐ音が聞えてくる

              巻6-930 笠朝臣金村

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★ あらのには さとはあれども 

     おおきみの しきますときは みやことなりぬ


★ 難波の国は、荒野ではあるけれど、天皇のいらっしゃる時は

  都となるのです

              巻6-929 笠朝人金村

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★ 押し照る 難波の国は 葦垣の 古りにし里と 人皆の 

  思ひやすみて つれもなく ありし間に 績み麻なす 長柄の宮に 

  真木柱 太高敷きて 食す国を 治めたまへば 沖つ鳥 味経の原に

  もののふの 八十伴の男は いほりして 都なしたり 
 
  旅にはあれども


★ おしてる なにはのくには あしかきの ふりにしさとと 

  ひとみなの おもひやすみて つれもなく ありしあひだに

  うみをなす ながらのみやに まきばしら ふとたかしきて

  をすくにを おさめたまへば おきつとり あぢふのはらに

  もののふの やそとものをは いほりして みやこなしたり

  たびにはあれども

★ 海が一面に輝く難波の国は、葦垣をめぐらした振り里だと

  人はみんな思う事を忘れて、何のゆかりもないところでだったのに

  績んだ麻糸のように、長い長柄の里に 立派な柱を太く高く

  どっしりと立てて、この国土をお治めになる。沖を飛ぶ鳥

  ・・味鴨の味経ふの原に。沢山の廷臣たちが、仮の宿を取り

  都としている。旅先ではあるのだけれども・・・・


                   巻6-928 笠朝臣金村

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