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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ としのはに うめはさけども うつせみの

     よのひとわれし はるなかりけり


★ 年毎に、梅の花は咲くけれども、この世の人である

  私には、春の訪れが無いことである


       巻10-1857   花を詠める 作者不詳

   

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★ わがかざす やなぎのいとを ふきみだる

     かぜにかいもが うめのちるらむ


★ 私が髪に挿している柳の糸のような枝を

   吹き乱す風に、いとしきあのこのかざしに

   している梅の枝の花も散っていることだろう。


        巻10-1856   花を詠む  作者不詳


万葉集は省略が実に多いです。この場合も、妹が

(簪のように挿している梅の花の枝)と言うのが、

「妹が梅」の一言で済まされている。万葉の時代は

みなさん、想像力が実に豊か・・・・言葉にしない言葉

・・・・・を読み取らなければなりません。

いとしい人の所にも吹いているかな~この風が・・・・・・

そして、梅の花びらを散らせているのだろうか・・・・

私と同じように・・・・

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★ さくらばな ときはすぎねど みるひとの

     こひのさかりと いましちるらむ



★ 桜の花は、盛りは過ぎていないけれど

   見る人の恋の盛りはは今だといって

   今こそ散っている

     巻10-1855  花を詠める  作者不詳

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★ うぐひすの こづたふうめの うつろへば

     さくらのはなの ときかたまけぬ


★ 鶯が梅の花の梢を渡ってゆくと、花が散って

  いよいよ桜の花の到来を待ちわびることです。


           巻10-1854  花を詠める 作者不詳

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★  うめのはな とりもちてみれば わがやとの

      やなぎのまよし  おもほゆるかも


★ 梅の花を手に取ってみてみると 我家の

   前の家の、人妻の柳眉が思われてならない

           巻10-1853    柳を詠める  作者不詳


柳を詠める・・・、と書いてありますが、この歌は柳そのものではなく

細い柳のような眉を美人の人妻への思いとして詠むことで、

柳を讃えている・・・・・と、我は勝手に思う

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