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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ はるののに こころのべむと おもふどち

     こしけふのひは くれずもあらぬか


★ 春の野に 心の憂さを晴らそうと 仲間たちと

   来た今日の日は暮れずにいて欲しい・・・

      巻10-1882   野遊び 作者不明

一連の「野遊び」の歌詠みは、同じ作者ではないのかしらん・・・

あらぬか→ぬか→そうあってほしいなぁ(柔らかな願望)

中西説によると 、既にうつ病の傾向がある・・・そうです。

なんと!!

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★ はるがすみ たつかすがのを ゆきがへり

    われはあひみむ いやとしのはに


★ 春霞の立つ春日野を、行き帰りしながら、
 
   私は皆と、「毎年会おう・・これからますます」

   と言い合って歩いた。

        巻10-1881  野遊び 作者不詳

  奈良の時代の長閑なる春の一こま・・・・

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★ かすがのの あさじがうへに おもふどち

     あそぶけふのひ わすらえめやも


★ 春日の野原のチガヤの上で、気のあった仲間たちと

   心おきなく遊ぶ今日と言う日・・・・どうして、忘れることなど

   できようか・・・・

               巻10-1880  野遊び 作者不詳


  チガヤはイネ科で、初夏に、野に咲く。といっても花ではない。

  先に穂みたいなのがついていて、それで、昔は火打ち石で火を

  取ったりしていた。

  わすら・・え(可能)・・・めやも(反語)→ どうして忘れることができようか・・

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★ かすがのに けぶりたつみゆ をとめらし

      はるののうはぎ つみてにらしも


★ 春日野に煙が立ち上るのが見えるよ・・・

   少女たちが、春の野の嫁菜を摘んで煮炊きしている

巻10-1876  煙を詠める 作者不詳

   らしい・・・・

   羹→あつもの→汁物

  春ののどやかなる風景・・・汁の煮炊きする煙が見えるなんて

                   高い建物など一つもなかったのでしょうね

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★ いまゆきて きくものにもが あすかがは

      はるさめふりて たぎつせのおと


★ たった今、出かけていって聞きたいものです。

  明日香川が、春雨が降って、激しい流れとなった

  瀬の音を・・・・

       巻10-1878 河を詠める 作者不詳


 もが→ ~したいという、願望を表す。

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