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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ふゆすぎて はるのきたれば としつきは

     あらたなれども ひとはふりゆく


★ 冬が過ぎて、暖かな春が来る・・・年月は

  新しくなるが、人は確実に老いていく

            巻10-1884  作者不詳

○ 年老いて行くことを嘆いた歌

  何で生まれ、何で死ぬか・・・永遠の哲学は

  いつの世も繰り返されるのですね・・・・

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★ ほととぎす ながはつこえは われにもが

    さつきのたまに まじへてぬかむ


★ ほととぎすよ、あなたの初めての鳴く声を

  どんなに待ちわびたことでしょう。

  端午の節句の、薬玉に混ぜて、緒に貫いて

  通そう。

    巻10-1939  夏の雑歌 作者不詳

   万葉の頃の暦は、今より、約一ヶ月近く

   早いので、端午の節句は、もう夏になります。

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★ たびにして つまこひすらし ほととぎす

      かむなびやまに さよふけてなく


★ 旅にあって、妻を慕っている・・・ほととぎす・・お前も

  そうなのか・・・神奈備山がすっかり更けてしまった夜に

   にも、鳴いているよ・・・

          巻10-1938 鳥を詠める 反歌 作者不詳


   古歌集による・・・・

    

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★  丈夫の 出で立ち向かふ 故郷の 神奈備山に

   明け来れば 柘のさ枝に 夕されば 小松が末に

   里人の 聞き恋ふるまで 山彦の 相響むまで

   雀公鳥 妻恋ひすらし さ夜中に鳴く



★  ますらをの いでたちむかふ ふるさとの かむなびやまに

    あけくれば つみのさえだに ゆふされば こまつがうれに

    さとびとの ききこふるまで やまびこの あひとよむまで

    ほどどぎす つまごひすらし さよなかになく


★  立派な男子が、都に出てその地に立って向き合う故郷の
   
    神奈備山に、夜が明ければ、山桑の枝に、夕方ともなると

    小松の枝先に、里人が聞いて恋しくなるまで、山びこが

    響きあうまで、ほととぎすは妻恋いしているらしい。真夜中に

    鳴いていることです。

           巻10-1937  鳥を詠める 作者不詳

 万葉びとの心象風景は全て、自然の中にあります。それがそのまま

 「我が心」なのですね・・・・

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★ ももしきの おおみやひとは いとまあれや

     うめをかざして ここにつどへる


★ ももしきの宮廷人たちは、暇なのか・・・

  梅を頭に挿して、この野原に集まっているよ

          巻10-1883  野遊び  作者不明


   これだけは、作者が違いますね・・・きっと

  

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