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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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巻16-3885 に 乞食者(ほかひひと)の詠二首と、あります。

まだ、万葉たまゆらでは、取り上げておりません。


「鹿と蟹の痛みを述べる歌」として記されています。


今回は詳しく述べませんが、牛レバーの問題が話題の昨今、

万葉の時代から、冷蔵庫もないのに、鹿の肝が食されていた訳です。

この時代の膾(なます)は生肉を細く刻んだものだったようです。

主婦感覚としては、お酢で腐敗を防いだのでしょうか・・・・


また、乞食者(ほかひひと)は、世に言う、アウトサイダーですが、

二種類在り、カタイとホカヒと言うそうです。

カタイは傍らに居る→傍居、と書きます。道の傍らに座って、

物乞いする人の事。

ホカヒはホグ→寿、と書き、祝い事を述べ芸をする人

肉と肝は膾(なます)の材料で、胃は塩辛の材料・・とあります。

生ものを食せる人は宮廷の人々で、庶民の口には入らなかったことでしょう。

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★ ほととぎす なくこえきくや うのはなの

    さきちるおかに くずひくおとめ

★ ほととぎすが鳴く声を聞きましたか?娘さん。

   小さな白い卯の花が咲いている丘で、

   葛の茎を引いて取っているお嬢さん・・

       巻10-1942  夏の雑歌

  初夏の風物は、「夏は来ぬ」を歌を思い出します。

  まさに、あの歌は万葉そのものですね・・・

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★ あさぎりの やへやまこえて よぶこどり

     なきやながくる やどもあらなくに


★ 朝の霧が幾重にもかさなった山々を越えて

   呼子鳥よ・・・・鳴きながらやってくるのか・・・

   お前が宿る所もないというのに・・・


      巻10-1941  夏の雑歌(なつのざふか)

 夏と言っても、旧暦ですから、一ヶ月ほど早い季節です。

 呼子鳥は諸説あって、かっこう、ひよどり・・・・はっきりしません。

 

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★ あさかすみ たなびくのへに あしひきの

      やまほととぎす いつかきなかむ


★ 朝の霞がたなびいている野辺に、あしひきのほととぎすよ、

   いつになったら やってきて鳴くのでしょう。

     巻10-1940  夏の雑歌

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★ ほととぎす ながはつこゑは われにもが 

     さつきのたまに まじへてぬかむ

★ ほととぎすよ、お前の夏の第一声は、私にも

   聞かせて欲しい。端午の節句の薬玉に交ぜて

   緒に貫いてその美しい声をとどめておこう。

     巻10-1939   作者不詳

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