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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ もとつひと ホトトギスをや めづらしみ

     いまがながくる こひつついれば


★ 幼馴染のほととぎすよ、心引かれて今に

  汝の所にくるだろうか、恋慕っていれば・・・・・・

      巻10-1962   夏の雑歌

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★ あがころも きみにきせよと ほととぎす

     われをうながす そでにきゐつつ


★ 私の衣を、あなたに着せなさいとでも言うように

   私を促すがごとく、袖に来て留まるホトトギスよ

     
       巻10-1961   夏の雑歌


 ホトトギスは、漢字の当て字が、とても多い。万葉集では

 霍公鳥・・・変換がパソコンでややこしいので、ひらがな

 書きが時々でます。すみません。

 「夏は来ぬ」という、歌にも出てきますが、「忍び音」

 とは、卯の花や橘が咲く頃、渡来してくるホトトギスが、

 最初に鳴く声を「忍び音」と言って、みな、聞きたがったという。

 夜も鳴く鳥である。


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★ ものおもふと いねぬあさけに 

     ほととぎす なきてさわたる すべなきまでに


★ あれこれと物思いをして、眠られなかった夜明けに、

   ホトトギスが鳴きながら渡ってゆく・・・・切ないほどうつくしく・・・

        巻10-1960    夏の雑歌


さ→接頭語です。それも、霊威のある事を表します。

朝まで寝られないほど、切ない晩・・・早朝の、夜と明けが

入れ替わる時(とき)、それは、とても微妙な時間・・・・

夜のものが去り、昼の・・ある意味、現世(うつしよ)

のものが、来る時間・・・空も空気も不思議な色と匂いに

包まれます。切ないほど美しい・・・・・

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★ あまはれの くもにたぐひて

    ほととぎす かすがをさして こゆなきわたる


★ 雨上がりの雲にともなって、ホトトギスは春日の

  方向に向かって、ここを通って鳴きながら渡って

   ゆくのだろう。

      巻10-1959  夏の雑歌

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★ たちばなの はやしをうゑむ

   ほととぎす つねにふゆまで すみわたるがね


★ 橘の林を植えよう・・・ほととぎすが、ずっと冬まで

   棲み続けてくれるでしょう。

            巻10-1957 夏の雑歌


春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり

                曹洞宗 開祖 道元 

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