×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
PR
★ おもふこが ころもすらむに にほひこそ
しまのはりはら あきたたずとも
★ いとしいあの子が、衣を摺り染めにしようとしている・・・
どうか、美しく色づいて欲しいことです。 まだ、秋にならなくても・・・
巻10-1965 榛を詠める
「榛」はハンノキです。実や樹皮を、染料として使います。秋に色が濃く
なってから、原料として使用しますが、この歌は、自分の愛しい人の
為に、「にほひこそ」→「なんとか美しく色づいて欲しい」→希求
の、思いが込められています。「匂ふ」は、現代で言う、「匂い」ではなく
美しい、綺麗・・・などとして、使われています。素敵ですね・・・
香り立つような美しい人・・・・などと今でも言いますね。
● あおによし ならのみやこは さくはなの
にほふがごとく いまさかりなり
有名な万葉歌では、これがありますね。
「秋立たず」→「秋がまだ来ていなくても」
「立つ」と言うのは、「到来」を意味します。そういえば、「霞立つ」「鴎立つ」
など、使われていますね・・・・
しまのはりはら あきたたずとも
★ いとしいあの子が、衣を摺り染めにしようとしている・・・
どうか、美しく色づいて欲しいことです。 まだ、秋にならなくても・・・
巻10-1965 榛を詠める
「榛」はハンノキです。実や樹皮を、染料として使います。秋に色が濃く
なってから、原料として使用しますが、この歌は、自分の愛しい人の
為に、「にほひこそ」→「なんとか美しく色づいて欲しい」→希求
の、思いが込められています。「匂ふ」は、現代で言う、「匂い」ではなく
美しい、綺麗・・・などとして、使われています。素敵ですね・・・
香り立つような美しい人・・・・などと今でも言いますね。
● あおによし ならのみやこは さくはなの
にほふがごとく いまさかりなり
有名な万葉歌では、これがありますね。
「秋立たず」→「秋がまだ来ていなくても」
「立つ」と言うのは、「到来」を意味します。そういえば、「霞立つ」「鴎立つ」
など、使われていますね・・・・
★ もだもあらぬ ときもなかなむ
ひぐらしの ものもふときに なきつつもとな
★ 何事も無く、静かにしていられるときに、鳴いて欲しい
ひぐらしよ・・・・私が、物思いに耽っているときに
むやみに鳴いて、どうしようもならないよ・・・
巻10-1964 蝉を詠める
ひぐらし・・と言えば、師匠の藤岡宣男の日本歌曲「ひぐらし」は
絶品だった。
夫の実家の大分県竹田市に、夏はいつも、役立たずの
嫁として帰省すると、夕飯の買出しの帰りに、
晩夏のひぐらしが降る様に鳴いていた・・・・
きづまりな滞在の中の買い物の帰り、竹田名菓の
三笠野を、店先で冷茶とともに頂いて、少しほっと
していると、突然に降る様に鳴き出した「ひぐらし」の
音(ね)を思い出す。
藤岡宣男の「ひぐらし」は、降る様なひぐらしの声ではなく
一匹の「ひぐらし」が、日暮れに人知れず静かに哭いている・・・
そのような歌であった。
ひぐらしの ものもふときに なきつつもとな
★ 何事も無く、静かにしていられるときに、鳴いて欲しい
ひぐらしよ・・・・私が、物思いに耽っているときに
むやみに鳴いて、どうしようもならないよ・・・
巻10-1964 蝉を詠める
ひぐらし・・と言えば、師匠の藤岡宣男の日本歌曲「ひぐらし」は
絶品だった。
夫の実家の大分県竹田市に、夏はいつも、役立たずの
嫁として帰省すると、夕飯の買出しの帰りに、
晩夏のひぐらしが降る様に鳴いていた・・・・
きづまりな滞在の中の買い物の帰り、竹田名菓の
三笠野を、店先で冷茶とともに頂いて、少しほっと
していると、突然に降る様に鳴き出した「ひぐらし」の
音(ね)を思い出す。
藤岡宣男の「ひぐらし」は、降る様なひぐらしの声ではなく
一匹の「ひぐらし」が、日暮れに人知れず静かに哭いている・・・
そのような歌であった。