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★ もだもあらぬ ときもなかなむ
ひぐらしの ものもふときに なきつつもとな
★ 何事も無く、静かにしていられるときに、鳴いて欲しい
ひぐらしよ・・・・私が、物思いに耽っているときに
むやみに鳴いて、どうしようもならないよ・・・
巻10-1964 蝉を詠める
ひぐらし・・と言えば、師匠の藤岡宣男の日本歌曲「ひぐらし」は
絶品だった。
夫の実家の大分県竹田市に、夏はいつも、役立たずの
嫁として帰省すると、夕飯の買出しの帰りに、
晩夏のひぐらしが降る様に鳴いていた・・・・
きづまりな滞在の中の買い物の帰り、竹田名菓の
三笠野を、店先で冷茶とともに頂いて、少しほっと
していると、突然に降る様に鳴き出した「ひぐらし」の
音(ね)を思い出す。
藤岡宣男の「ひぐらし」は、降る様なひぐらしの声ではなく
一匹の「ひぐらし」が、日暮れに人知れず静かに哭いている・・・
そのような歌であった。
ひぐらしの ものもふときに なきつつもとな
★ 何事も無く、静かにしていられるときに、鳴いて欲しい
ひぐらしよ・・・・私が、物思いに耽っているときに
むやみに鳴いて、どうしようもならないよ・・・
巻10-1964 蝉を詠める
ひぐらし・・と言えば、師匠の藤岡宣男の日本歌曲「ひぐらし」は
絶品だった。
夫の実家の大分県竹田市に、夏はいつも、役立たずの
嫁として帰省すると、夕飯の買出しの帰りに、
晩夏のひぐらしが降る様に鳴いていた・・・・
きづまりな滞在の中の買い物の帰り、竹田名菓の
三笠野を、店先で冷茶とともに頂いて、少しほっと
していると、突然に降る様に鳴き出した「ひぐらし」の
音(ね)を思い出す。
藤岡宣男の「ひぐらし」は、降る様なひぐらしの声ではなく
一匹の「ひぐらし」が、日暮れに人知れず静かに哭いている・・・
そのような歌であった。