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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ われこそは にくくもあらめ

    わがやとの はなたちばなを みにはこじとや

★ 私のことを憎らしく思うことはあるかもしれないが、

  我が庭の橘の花まで見に来ないというのですか?

     巻10-1990   花に寄せたる

  あ~あ、いつの時代も恋する女性はこのようなことを

  おっしゃる・・・

  「仕事と私と どっちが大切なの?!」

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★ うのはなの さくとはなしに あるひとに

     こひやわたらむ かたもひにして


★ 卯の花のように、咲いているのかも、はっきりしない

   まま、ある人をずっと思い続けるのだろうか・・・

    片思いのまま・・・・・

      巻10-1989  花に寄せたる

  渡る→時間の経過

  「う」の花 「憂」のはな・・・とかけたかな?

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★ うぐひすの かよふかきねの うのはなの

    うきことあれや きみがきまさぬ


★ 鶯が通ってくる垣根の卯の花ではないけれど

  悩みでもおありなのだろうか・・・・あの方が

  お出でになりません。

       巻10-1988   花に寄せた歌


鶯に卯の花を、結びつける歌は、今のところ

初めて聞きました。


多分、「う」ぐいすの かよ「う」かきねの

「う」のはなの 「う」きことあれや きみが きまさぬ

「う」と言う、言葉リズムを使っているのでしょう。


大体「卯の花」と言うと、「ほととぎす」が連想されますが・・・

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★ かたよりに いとをそわがよる 

 わがせこが はなたちばなを ぬかむとおもひて


★ 片思いのまま、片よりに糸をよっている。

   私のあのお方の花橘を薬玉に通そうと思って・・・・

          巻10-1087   花に寄せた歌

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★ われのみや かくこひすらむ かきつはたに

     つらふいもは いかにあるらむ


★ 私ばかり、こうして恋い慕っているのだろうか・・・かきつはたの花の

  丹色が赤く映える美しいあの子は、どのようにしているのだろうか・・

           蒔き10-1986   草に寄せたる


丹というのは、「あおによし」の丹です。

奈良の春日大社は、青「今で言う緑のような色」と丹「今で言う朱色」で、

彩られています。

● あおによし 奈良の都は 咲く花の 匂ふがごとく 今盛りなり

                         万葉集

  

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