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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わがやとの はなたちばなの いつしかも

    たまにぬくべく そのみなりなむ


★ 我が庭の、橘の花はいつになったら玉(お祝い事などの薬玉)に、

   貫き通せるようにその実がなるのだろうか・・・

          巻8-1478  大伴家持 

橘は目出度い花木として、万葉集に多く出てきます。

白い可憐な花が、一週間で落花し、その後青く小さな実ができて

それが、秋になると赤く実ります。

節句のときの薬玉(くすだま)には、青い実が使われるようです。

可憐で小さな白い花と、つやつやとした濃い緑の葉が美しい花木

です。

● 君睡れば 灯の照るかぎり しづやかに 夜は匂ふなり たちばなの花

                         若山牧水

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★ うのはなも いまださかねば ほととぎす

     さほのやまへに きなきとよもす

★ 卯の花もいまだ咲かないと言うのに、

  ホトトギスは、佐保の山辺にきて、早くも

  鳴き声を響かせているよ

     巻8-1477 大伴家持


  「卯の花」と言えば、「ホトトギス」ですね・・・・


   卯の花の 匂ふ垣根に 

   ホトトギス 早も来鳴きて

   忍び音もらす  夏は来ぬ


ホトトギスは珍しく夜も鳴く鳥で、その夜鳴き??

を「忍び音」と言い、初「忍び音」を聞くために

一夜を明かしたりしていたと言います。


万葉の歌の中で、卯の花を詠んだ歌は、24首

その中で、ホトトギスとの取り合わせで詠われているのは

15首です。卯の花とホトトギスの取り合わせは、

万葉びとの感性だったのでしょうか・・・

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★ ひとりゐて ものおもうよひに ホトトギス

    こゆ鳴き渡る 心あるらし

★ 独りさびしく居て、深く物思いに沈んだ夕方に

   ホトトギスがここを通って鳴き渡っている。

   私の,物思いをわかているんだなぁ

             巻8-1475 小治田朝陣広耳

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★ なにしかも ここだくこふる ほととぎす

    なくこえきけば こひこそまされ


★ 何でまた、これほどまでに鳴くのだろうか・・・

   ホトトギスよ・・・その鳴き声を聞くと、恋ひしさが

   さらに増していくと言うのに・・・・

       巻1475  夏の雑歌  大伴坂上郎女

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★ いまもかも おおきのやまに ほととぎす

     なきとよむらむ われなけれど

★ 今頃は、大城の山でホトトギスが 

   鳴き声を響かせている事だろう

   私は居ないけれど・・・・

       巻8-1474  夏の雑歌 

 大伴坂上郎女の筑紫の大城の山を思へる歌

  若き旅人の妻は先立ち、大友坂上郎女が
 
 大宰府に下向した。しかし、結局、旅人より

 早く帰京した。

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