★ わがやとの はなたちばなの いつしかも
たまにぬくべく そのみなりなむ
★ 我が庭の、橘の花はいつになったら玉(お祝い事などの薬玉)に、
貫き通せるようにその実がなるのだろうか・・・
巻8-1478 大伴家持
橘は目出度い花木として、万葉集に多く出てきます。
白い可憐な花が、一週間で落花し、その後青く小さな実ができて
それが、秋になると赤く実ります。
節句のときの薬玉(くすだま)には、青い実が使われるようです。
可憐で小さな白い花と、つやつやとした濃い緑の葉が美しい花木
です。
● 君睡れば 灯の照るかぎり しづやかに 夜は匂ふなり たちばなの花
若山牧水
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