★ わがかざす やなぎのいとを ふきみだる
かぜにかいもが うめのちるらむ
★ 私が髪に挿している柳の糸のような枝を
吹き乱す風に、いとしきあのこのかざしに
している梅の枝の花も散っていることだろう。
巻10-1856 花を詠む 作者不詳
万葉集は省略が実に多いです。この場合も、妹が
(簪のように挿している梅の花の枝)と言うのが、
「妹が梅」の一言で済まされている。万葉の時代は
みなさん、想像力が実に豊か・・・・言葉にしない言葉
・・・・・を読み取らなければなりません。
いとしい人の所にも吹いているかな~この風が・・・・・・
そして、梅の花びらを散らせているのだろうか・・・・
私と同じように・・・・
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