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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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私が、舞台で身に着ける着物・・・・それは、大半が

京着物を扱う、叔母から借りたものです。


・着物を着るなら、ちゃんとしたものを着なさい。

・紐三本で着るのが本当の着物の着方です。

・場所と立場を、よくわきまえる事・・・判る人は

それで、その人の知性や品格も解ります。


高価な着物を惜しげもなく、貸してくれます。

叔母の持論は売るだけじゃ駄目。日本の文化や伝統を

伝えて行く事が大切と、いつも言います。

着物は自分で着れますが、まだまだ、教養は未熟な私・・・

教えられることが多々あります。


そう考えると、何もかも未熟です。

でも、師匠の藤岡宣男さんはおっしゃていました。

「辻さん、それぞれの言語がその国の人のようにぺらぺらに

なるまで、素敵な曲を歌わないでいたら、死ぬ時まで、一節も

歌えないよ。」


確かに、日本語という言語でさえ、大和言葉がからの古い歴史があり、

漢字が伝来され、カタカナが現れて・・・と、そして、外来語が増え、

今や、同じ日本人でもわからない言葉を、若い人たちがしゃべるのだから、

あんまり、神経質に外国語に拘っていたら、素敵な歌曲やアリアを味わう事もできません。

そして、ぺらぺらしゃべるイタリア人がみんなアリアを歌えるわけじゃない。

未熟だと言ったら、死ぬまで未熟なんだから、五十歩百歩だわ・・・と、最近は

感じています。かといって、適当にすると言うわけでなく、自分の出来る事をすればいい。

評価は他人がする事です。

さて、私が舞台で着る時は、普段着る事とは、全く違います。

これは、テラの会主宰者でもあり、お茶、お花、着物着付け、日本舞踊の

全てを身に着けている、k氏から、学びました。

舞台は、日ごろの着物の着方とは違う、遊んでもいいし、その内容に合わせて

アレンジしてもよい・・・と言うお話でした。


そういうわけで、私の舞台は

高価な京着物を、アレンジして身に着ける・・と言う、

贅沢な舞台です。

着物を見るだけでも、一見の価値があるかも・・・・

着物好きの方も、是非いらしてください。

そして、ご自身もちょっと、頑張って身に着けて

お着物でいらしてくださったら、なんと嬉しい事でしょうか・・・・

日本文化と伝統に包まれた、会場になりますね・・・・

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今日、学士会館でのとあるパーティーで、

日本人の「曖昧さ」「はっきりさせない」と言う

文化?について話が出た。

私は、咄嗟に、志村ふくみさんの、下記の文章を思い出した。


「すべての植物染料の基調色は、灰色である。植物の吹き出した液の

中に、何が交じっているのか。樹液か夾雑物か、アルファが交じっていて

それが、全ての色彩に、灰色の紗幕をかける。


植物染料の色が、どこかしっとりと落ち着いていると言われるのは、

そのためである。科学染料のようにきっちり割り切れるものではなく

どこかに不純物が交じっているが、色そのものはそのために濁るのではなく

本来の色を際立たせる。

不純物が交じりながら、純粋な色彩と言うのは、一見矛盾しているようだが

事実なのである。この場合、色に影を宿していると言えばよいのか。


灰色はその影の部分、(いたわり)と(やさしさ)の部分である。」


そう思う・・・そして、それこそ、大和心であり、私の歌っている

万葉の世界であり、もののあはれである・・と思う。

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本日は、「師匠 藤岡宣男」の命日である。

しつこいようだが、9月25日に藤岡宣男は

この世から旅立っていった。


そして、その日は、私の誕生日であった。


藤岡さんと、近しかった方々と、追悼のコンサートを

開催した。

私は、久しぶりに、ギター伴奏で、

「浜千鳥」「黄昏ビギン」「水色のワルツ」を歌った。

気になることは、いつの舞台も多々あるが、

心は気持ち良く歌わせていただいた。



藤岡さんは聴いてくれているかな??

届いているかな??


久しぶりに、藤岡さんの

宗教曲「マタイ受難曲」より、アルトソロ

そして、これまた絶品のア・カペラ

「うぐひす」と「月の砂漠」

どこまでも広がっていく、切ない歌声・・・


最後は、オリジナル曲の

「ビューティフル・ドリーム」

そして・・・「逢いたくて」


淡々と、静かに、多くの言葉を

交わすことも無く・・・・

味わい深い、

藤岡宣男 八年祭が、終わった。

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明日、9月25日は、

私の人生を、その美しい歌声によって

大きく変えた、「師匠 藤岡宣男」の命日であり、

私の誕生日である。

私の誕生日など、この年になって祝ってもらう

気持ちも無いが、その日が、

「師匠 藤岡宣男」が、この世を旅立った日になった時、

私にとって、かけがえの無い一日となった。


丸八年を迎える。


八年の間に、様々な事があった・・・・

これからも、あるのだろう・・・・


「師匠 藤岡宣男」の歌声が

私の「初心」である。

「初心忘るべからず」

いや、この「初心」を忘れることは

到底できないだろう・・・・


今、在ることに、心から感謝しています。

藤岡さん、ありがとう!!

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魂に年齢があるとしたら、

私は、何歳だろうか?


何度も、この世に生まれ変わって

魂の年齢は百歳です・・・なんて言う人の

親の魂が、この世に初めて生まれた魂で

一歳です。

なんて、面白そうだけれど、親子関係は、

とても大変だろう・・・


私は、自分の魂年齢は15歳くらいかな・・・と、

思っている。


15歳??の私の魂は、今回は、何を学ぶ為に

この世に生まれてきたのであろうか・・・


それは、私自身が知っていることではないだろう。

では、どうしたらよいのであろうか・・・

どう生きたらよいのであろうか・・・・


神道の言葉に

「神(かむ)ながら魂(たま)ちはえませ」

と言う言葉がある。

私は、何の宗派にも属さないが、

この神道の言葉は、

とても言い得て妙であると思う。


人間の作った「言葉」というものの中で言えば、

神・・神的・・畏れ多いもの・・・というものに

沿って、魂が幸せと喜びに満ちた道を

進んで行く事・・・


その道を行けば、自ずからそれは、この世で

学ぶべき道となるのだろう。

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