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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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私は、私の歌を聴きに来てくださるお客様と

ただ、心を通わせたくて歌っている。

聴く人を圧倒したい訳ではない。

ただ、共にその時間を共有し、

共感したい・・・人それぞれの悲しみや切なさや喜びに

共感したい・・・・

ただ、それだけの事なのに、全てにお金が介在する。


道端で立って歌えば、タダである。

私もタダ。聞く人もタダ。


いい年をしたおばさんの私も、

それが出来るか、考えた。

必要に迫られればやるだろうし、

出来るだろう。

実際、若い頃はそんなことも

していた。


でも、多分、今の自分が道端でたって歌っている姿を

想像すると、共感・・・と言うより、痛ましい感じが

するような気がする。

ちょっと、頭のおかしなおばさん・・・かな・・・


出来うるならば、舞台で、そして、出来うるならば、

多くの人と共感しあえたら、最高だろう。

敢えて道端で歌わなくても良い。


もっともっと、多くの人と歌で共感し合いたい。


あなたにお会いできることを、楽しみに

しています。

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★ あしひきの やまのしづくに いもまつと

   われたちぬれし やまのしづくに

★ あしびきの、山の雫にぬれながら君を待っていたよ・・

   ずぅっと・・・山の雫に濡れながら・・・

     大津皇子


 大津皇子のような、ステキな男性が、山の雫に濡れても

 ずっと、待ち続けた恋のお相手は・・・・・


返歌

● 吾を待つと 君が濡れけむ あしひきの

    山のしづくに ならましものを

● あをまつと きみがぬれけむ あしひきの

   やまのしづくに ならましものを

● 私を待っていると、あなた様が濡れて立っていた

  その山の雫にこそ・・・私はなりたい・・・

    石川郎女   

さすが、大津皇子のお相手です。この見事な返歌・・・・



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★ 冬こもり 春さりくれば

  鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ

  咲かざりし 花も咲けれど

  山を茂み 入りても取らず

  草深み  取りても見ず


  秋山の 木の葉を見ては

  黄葉をば 取りてそ偲ふ

  青きをば 置きてそ嘆く

  そこしうらめし 秋山我は


★ ふゆこもり はるさりくれば

  なかざりし とりもきなきぬ

  さかざりし はなもさけれど

  やまをもみ いりてもとらず

  くさふかみ とりてもみず


  あきやまの このはをみては

  もみちをば とりてそしのふ

  あおきをば おきてそなげく

  そこしうらめし あきやまわれは


★ 春がやってくると 鳴かなかった

  鳥も来ては鳴き、咲かなかった花も

  咲くけれど、山は枝葉が茂り、

  入って取る事も出来ない。

  草深くて 手に取って見る事も出来ない

 ところが、秋はどうだろう。

 秋の山は木の葉を見て、色づいた葉を

 取っては賛美し、青い葉は まだまだと

 そのままにして ため息をつく・・・

 そういうところが、秋の山の恨めしくも

 楽しい所だ。だから、私はやはり、

  秋の山が良い。

        額田王

 天智天皇が宴の折り、「春秋争い」を命じた時

 額田王が詠んだ歌である。

 
篠笛と歌とピアノで、おおくりいたします。

お楽しみに!!

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「万葉のこころを歌う」シリーズも、第26回目を迎えます。

26回までの間には様々な事がありました。

これからも、様々な事があるのでしょう。

この活動を続けていけることに感謝して、

気持ちを引き締めて、頑張ります。


さて、今回、「万葉のこころを歌う  第26回」のテーマは・・・


「万葉の秋・・・そして、恋」

です。

万葉集で、秋・風・恋と言えば

もうこの歌でしょう。


★、 君待つと 我が恋ひ居れば 

      我が宿の 簾動かし 秋の風吹く

★ きみまつと わがこひをれば 

      わがやどの すだれうごかし あきのかぜふく


                  額田王(ぬかたのおほきみ)


 才人で、美人で、そして、謎が多い・・・モテる女性の

三大要素の全てを持つこのかたの、恋する相手は、

近江天皇(天智天皇)です。

他に、天武天皇と、二人の巨星から愛された、女性です。

しかし、天智天皇の後宮だったせいなのかどうか、解りませんが、

天智天皇は、あまり彼女の元を訪れなかったらしい・・・

その時に、彼女が詠んだといわれる歌がこれ・・・


★  大君を待って、恋慕わしく思っていると、さやさやと

  秋の風が吹いて、「あっ・・・大君かもしれない・・」と、

  思ってしまう。けれど、、ただ、秋の風がさやさやと

  音をたてて、吹いて行くだけだった・・

恋人を待つ女心のが、滲み出ています。

勿論、今回のコンサートで真っ先に取り上げます。

10月19日(土)のコンサートでは、

額田王の和歌はもう一首・・・長歌に、初挑戦!!

解説は、次回に・・・




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秋は、風に尽きる

秋風が運んでくる、金木犀の香り・・・

虫たちの歌・・・・・・木々のざわめき

・・・・秋の風は、何より、人の心を

物悲しくさせる。


冬と言う暗く寒い季節に向かう秋・・・

それは、孤独を感じる季節だ。

人は皆、孤独であることを、実感させてくれる

のに、秋と言う季節は、一番相応しい。


家族がいても、恋人がいても、埋まること無い

孤独感・・・・

人はみな、一人で生まれ、一人で死んで行く

事を実感させる季節。

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