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★ いそのさき こぎたみいけば おうみのうみ やそのみなとに たづさはになく
★ 磯の先を漕ぎめぐって行くと、近江の海の数多い港には、鶴がたくさん群れ鳴いている
巻3-273 高市連黒人
四極山 うち越え見れば 笠縫の 島漕ぎかくる 棚無し小船
お友やん (2010年3月16日 20:57) | コメント(0) | トラックバック(0)
★ しはつやま うちこえみれば かさぬひの しまこぎかくる たななしをぶね
★ 四極山を越えて見ると、笠縫の島のあたりを漕いで姿を消していった舟棚もない小さな舟が
見えます。
巻3-272 高市連黒人
この時代の旅は常に寂しい・・・・そういう気持ちが伝わってくるようです。舟棚もない、小さな船は
ご自身のことでしょうか・・・・高市連黒人の繊細な神経が伝わってきます。
★ むささびは こぬれもとむと あしひきの やまのさつをに あひにけるかも
★ むささびは梢を求めて、木を駆け巡り、猟師に見つかってしまった事です。
巻3-267 志貴皇子(しきのみこ)
じっと巣に居れば助かったのにあわてて木の幹を捜して駆け巡ったために返って、猟師に見つかっ
てしまったのだよ・・・・・なんだか、意味深ですね。じたばたするな・・・という意味か欲張るなという
意味か・・・・
志貴皇子は私が密かに憧れている万葉歌人です。天武天皇の第7皇子ですが、天皇には
なたず人生を終えました。天皇になれる地位にありながら、そばでずっと政(まつりごと)を
視て来た第3者の視線がそこにはあります。歌には華美なところは無く、知性が感じられる作風
です。
オリジナル曲にしている
■ 石ばしる 垂水のうえの さ蕨の 萌えいづる春に なりにけるかも
の作者です。