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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ひさかたの あまのさぐめの いしふねの はてしたかつは あせにけるかも

★ 遠く天上からやってきた、探女の石船が泊まっていたと言われる高津は、今はすっかり浅瀬   
   になってしまったことです。

                           巻3-292   角麿(つのまろ)


天孫降臨神話にも登場する、神・・・天の探女

津は港、神が下りてきたので高い港で高津です。

神話の頃と違って、海が浅瀬になってしまった。

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★ まきのはの しなふせのやま しのばずて わがこえゆけば このはしりけむ

★ 真木の葉が萎えている背の山よ・・耐え難き思いで私が山を越えていってることを、山の木の葉

  は知っているのだろうか・・・

                                 巻3-291  小田事(をだのこと)

「し」という言葉が3回でてきます。「し」の響きは、淋しい・冷たい・辛い・・・といったようなイメージ

でしょうか?山を越えて旅する辛い心が、「し」という音のリズムに込められているようです。

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以前は、怒っている自分、執着している自分に振り回されていた。何に振り回されているかも

分からず、自分の感情に振り回されていた。そして、勝手に疲れ、人のせいや社会のせいに

していた。

ある時、身近な人が、凄く怒っていた。大の男でも恐くなるほど怒るのである。

私も恐いので、彼が怒ると黙って自分に当たりが来ぬように、かわしていた。

彼は、怒った後、しばらくすると、凄く疲れた様子で、「どうして、こんなに怒るんだろう」とつぶや

いていた。それでも、彼は度々怒った。怒る度に「私はどうしてこんなに怒るのだろう」と、彼は

疲れた様子でつぶやく・・・その様子を見ながら、私は思った。

彼は、怒る自分を止めようとしない・・怒るのである・・・こころのままに・・・そして、なぜ、自分が

怒るか考えるのである。私は何故、怒るのを押さえないのかなと最初の内は思っていた。

でも、最近は「怒る」自分をひとまず出すことはとても大切だと思う。体裁や見栄を取り繕うより、

自分の感情に正直になり、みっともなかろうが、なんだろうが出してしまう・・・人を傷つけるかもし

れないけれど、昨今の、ぺたぺたとすぐ剥がれる紙で繕うような気持ちの体裁を整えるくらいなら

素直に出して、大恥かいたりしたほうが、どんなにか人生の勉強になるかも・・・・と思う。

私は未だにそれを実行できないが、自分が嫌だなと思う自分感情を分析するようにしてみた。

すると、不思議な事に自分がいかに些細な見栄や体裁にで怒っていたかわかるようになった。

人のせいや社会のせいにしていたことは、全て自分の気持ち一つで変わるのであった。

それが分かると、私は自分が可笑しくなった。馬鹿な自分、つまらないことに拘る自分、見栄っ張

りな自分、色々なみっともない自分が見えてくると、可笑しくなって自分で自分を笑ってしまえるよ

うになった。すると、ほとんどのことが、人の感情で動いており、大方の事は屁理屈であることも

わかるようになった。

自分自身はとても楽になったから、良かった。

自分という人間は、なぁんて、お馬鹿なんだろうと、思って、一人で笑ってしまうと楽チンだ。

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★ くらはしの やまをたかみか よごもりに いでくるつきの ひかりとぼしき

★ 倉橋山が高いせいでしょうか・・・深い夜の闇の中に出てくる月の光の乏しいことです

                         巻3-290  間人宿禰大浦(はしひとのすくねおほうら)

(はしひとのすくねおほうら)の初月(みかづき)の歌・・・とあります。


もっと、月の光が照ればよいのに・・・という思いを歌にしているのでしょう・・・


現代のように、24時間煌々と人工的な光に照らされている時代と違い、夜ともなれば、蝋燭と月

の明かりのみに照らされる夜の闇・・・・やはり、なかなか想像がつきませんが、漆黒の闇というの

は経験があります、うっすらとも見えない・・・目の前に手をかざしても漆黒の闇・・・というのは、長

く過ごせるものではありませんでした。

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★ わがいのちし まさきくあらば またもみむ しがのおおつに よするしらなみ


★ 私の命が無事であれば、再び見ることができようか・・・・志賀の大津に寄せるこの白波を・・・

                              巻3-288  穂積朝臣老(ほづみのあそみおゆ)

作られた年が明らかではないので、はっきりとはしておりませんが、

佐渡に配流された折に、詠まれた歌ではないかと言われています。

天皇の乗り物を指弾した罪だそうです。



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