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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あまざかる ひなのながぢゆ こひくれば あかしのとより やまとしまみゆ

★ 天のように離れて遠い夷の長い道のりを、恋慕いて来ましたら、懐かしい故郷、大和の島が

  見えます。

                              巻3-255      柿本人麻呂



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★ けひのうみ にはよくあらし かりこもの みだれいづみゆ あまのつりぶね

★ 飼飯の海上はとても穏やかで、刈り取った薦のように入り乱れて出漁しているのが見えます

  漁師の釣り船が・・・・

                                   巻3-236 柿本人麻呂

穏やかな海の風景ですね・・・旅をしている柿本人麻呂の心もおだやで落ち着いているのでしょう

                            

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★天降りつく 天の香具山 霞立つ 春に至れば 松風に 池波立ちて 桜花 木の晩茂に

 奥辺には 鴨妻呼ばひ 辺つ方に あぢむら騒き 百磯城の 大宮人の 退ち出て

遊ぶ船には 梶棹も 無くて不楽しも 漕ぐ人無しに


★ あもりつく あめのかぐやま かすみたつ はるにいたれば まつかぜに いけなみたちて

  さくらばな このくれしげに おきへには かもつまよばひ へつかたに あぢむらわさき

  ももしきの おおみやびとの まかりいで あそぶふねには かぢさをも 

  なくてさぶしも こぐひとなしに

★ 天から降りてきた天の香具山は、霞が立つ春ともなれば、松の風に、池が波立ちて、

  桜の花は、木の下が暗くなるほど咲き誇り、沖のほうでは鴨が妻を呼んで鳴き、岸の方では

  味鴨の群れが騒いで居るが、ももしきの大宮人が、宮中を下がって遊んだ舟には、梶も棹も

  無くて淋しい事よ・・・漕ぐ人もいないし・・・

                              巻3-257   鴨君足人(かものきみのたりひと)

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★ おきつなみ へなみたつとも わがせこが みふねのとまり なみたためやも

★ 沖の波や岸辺の波が立ったとしても、あなたさまの御船の泊まっている所に波が立つ筈は

  ありません。

                                巻3-247  石川大夫(いしかはのまへつきみ)

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★ いなびのも いきすぎかてに おもへれば こころこほしき かこのしまみゆ

★ 稲日野も行き過ぎがたく思っていると、心に恋しく思っていた可古の島が見えて来ることです


柿本人麻呂の旅の歌8首の、5首目の句です。 1首めから読んでいると、旅の風景ととも

に変化していく心持が見えてきます。

まだ、勉強不足で分かりませんが、万葉集の和歌は土地の由来や伝承された神話的なものなど

を、詠み手の心持ちと絡めて詠われるているものが、多々あります。

これも、その一つですね・・・・・お話としては景行天皇が印南の別嬢(わきのいらつめ)に求婚

し、彼女が南毘都麻(なびつま)に隠れたそうです。

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