★ いなびのも いきすぎかてに おもへれば こころこほしき かこのしまみゆ
★ 稲日野も行き過ぎがたく思っていると、心に恋しく思っていた可古の島が見えて来ることです
柿本人麻呂の旅の歌8首の、5首目の句です。 1首めから読んでいると、旅の風景ととも
に変化していく心持が見えてきます。
まだ、勉強不足で分かりませんが、万葉集の和歌は土地の由来や伝承された神話的なものなど
を、詠み手の心持ちと絡めて詠われるているものが、多々あります。
これも、その一つですね・・・・・お話としては景行天皇が印南の別嬢(わきのいらつめ)に求婚
し、彼女が南毘都麻(なびつま)に隠れたそうです。
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