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★ たまもかる みぬめをすぎて なつくさの のしまのさきに ふねちかづきぬ
★ 美しい藻を刈るという敏馬(みぬめ)を通り過ぎて、夏草の繁る野島の崎に舟は近づきます。
巻3-250 柿本人麻呂
敏馬(みぬめ)は、見ぬ女(みぬめ)とも、言われる・・・また、ある本では、美しい藻を刈る処女の地
である敏馬(みぬめ)を過ぎて、、夏草の繁る野島の崎に舟は近づいた・・・とも、あります。
また、刈る・・・ということばは、異界に属する呪力あるものを手に入れること・・・とも言われています。
珠,玉・・・のような、美しい藻・・そして、処女(おとめ)とは、異界に通じるとも思われています。
昔の船旅は命がけですから、自然に対する畏怖から様々な呪力あるものに、信心する気持ちから
このような歌が歌われたのではないでしょうか???