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★ あらたへの ふじえのうらに すずきつる あまとかみらむ たびいくわれを
★ 粗い布を織る藤江の浦で、鱸を釣る漁師と見るのだろうか・・・旅する私の事を・・・・
巻3-252 柿本人麻呂
旅の疲れが見た目にも心や体にも出てきたのでしょうか・・・旅をする自分の、やつれた姿を
人は何と見るだろう・・・「あまとかみらむ」という表現は、「あまとやみらむ」とも違います。
前半は「どのようにみえるんだろう」という、どうでもいいようないいようのない疲れを感じますが、
「あまとやみらむ」だと、どのように見えるだろう・・きっと、やつれ果てて見えるのだろう・・・という
感じになります。
主体的でない表現が旅の疲れや心の寂寞感をさらに、募らせます。