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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ たまきはる いのちにむかひ こひむゆは

    きみがみふねの かぢからにもが


★ 魂のこもる命のある限り、恋慕う君・・

  それならばいっそ、君のみ船の、楫の

  柄にでもなりたいものです。

      巻8-1455  笠金村

万葉の恋は、命がけ・・・いつも会えるわけではない

いや、もしかしたら、これきりかもしれない・・・

そういう、思いが、恋の思いに反映されていますね。

そういえば、私も、高校生のころ、小人になって好きな

人の、ポケットに入りたいと真剣に考えていました。

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皆さんと言っても、誰が、読んでくれているのかなぁ。

でも、いいの。

読んでくださる方に、良い事がありますように・・・

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★ なみのうへゆ みゆるこじまの くもがくり

    あないきづかし あいわかれなば



★ 波の上に浮かんでいるように見える小さな

  島のように、あなたは彼方に隠れてしまった。

  あ~あ、ため息の出ることよ。あなたと

  離れ離れになってしまって・・・・


       巻8-1454  笠金村

波の上ゆ・・・の「ゆ」の使い方が面白いです。

ゆ・・・何々を通してとか、何々の通じて・・

とか、でも波の上だから、意味合いあが違ってきますね

あな息づかし・・・・これも、素敵な表現です。

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★ 玉たすき 懸けぬときなく 息の緒に

  我が思ふ君は うつせみの  世の人

  なれば  大君の 命畏み 夕されば

  鶴が妻呼ぶ 難波潟 御津の崎より

  大船に  真楫繁貫き 白波の

  高き荒海を 島伝ひ い別れ行ば

  留まれる  我は幣引き 斎ひつつ

  君をば 待たむ 早帰りませ

★ たまたすき かけぬときなく いきのをに

  あがもふきみは うつせみの よのひとなれば

  おほきみの みことかしこみ ゆふされば

  たづがつまよぶ  なにはがた みつのさきより

  おほふねに まかぢしじぬき しらなみの

  たかきあるみを しまづたひ いわかれゆかば

  とどまれる われはぬさひき いはひつつ

  きみをばまたむ はやかえりませ 


★ 美しい襷を掛けるように心に掛ける事も無く

  命の限りに、私が慕っているあなたは、この世の

  人なので、大君の命令が畏れ多く、夕方になると

  鶴が妻を呼んで鳴き、難波の潟の御津の岬より、

  大船に乗り船端に舵をびっしりと貫き通して

  白波の高い荒海を島伝いに、別れていってしまう。

  後に残された私は、幣を神にささげて、あなたの

  無事を祈ります。どうか、早く帰ってきてください。


     巻8-1453   笠金村

  

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★ やみならば うべもきまさじ うめのはな

    さけるつくよに いでまさじとや

★ 闇の夜ならば、それはいらしゃれないことと

  思います。でも、白梅が月に照らせる夜に

  おいでにならないとおっしゃるのでしょうか・・


    巻8-1452  紀女郎(きのいらつめ)


万葉の時代は、中国から梅が来ましたが、白梅でした。

紅梅が中心となったのは、平安のころです。

私は、紅梅が好きです。

電気の無い時代に、月の出る晩は、彼がいらしゃる

可能性がある夜・・・なのに、いらしてくださらない

・・・彼への思いがこめられ歌です。

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