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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わけがため わがてもすまに はるののに

     ぬけるつばなそ をしてこえませ



★ あなたの為に、手を休める暇もなく、春の野に

  出て、抜き取った芽花です。召し上がって

  お太りなさい。

       巻8-1460  紀女郎の大伴家持に贈れる歌


戯奴で(わけ)と読ませる。やはり、宛て読みですね。

「わけ」は「君」とは対照的に、私の従僕よ・・・とでも

言う感じかな・・・でも、その後に、ちゃんと、敬語の

食して→をして  とか  肥えませ→こえませ

とか、使っていますから、ちょっと戯れにいたずら心

が、感じられますね・・・大人の恋

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★ よのなかも つねにしあらねば やどにある

   さくらのはなも ちれるころかも


★ この世の中も、不変ではないのですから、我家の

   桜の花も、散るころかも知れませんよ・・・


     巻8-1459   久米女郎の報へ贈れる歌一首


おお、またもや、やられましたね。

あなたが、いつまでたってもいらっしゃらないから、私だって

心変わりしたかもしれないわ・・・と言うところでしょうか・・

やられましたね・・・それとも、あなたが、心変わりしたのかしら

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★ やとにある さくらのはなは いまもかも

    まつかぜはやみ つちにちるらむ



★ あなたの家の庭にある、桜の花は、松風に吹かれて

  槌に散ってしまっているのだろうか・・・

     巻8-1458   厚見王(あつみのおほきみ)

どうも、殿方のほうが女々しい感じがするのです。

相手の自分への恋心を桜の花にたとえて、自分の訪れを待ちかねて

心変わりしたのでは・・・と、不安がっている。

さて、女性側はなんと返歌したのか・・・・

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★ このはなの ひとよのうちは ももくさの

    こともちかねて おらえけらずや



★ この花のありとあらゆる愛の言葉を

  受け取りかねて、枝が折れてしまった

  ではありませぬか・・・・

        巻8-1457  娘子の和へたる歌一首

わぉ~どのように返歌するかと思ったら、やるではありませぬか

体よく断られてしまいましたね・・・笠金村様・・おかわいそうに

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★ このはなの ひとよのうちに ももくさの

      ことそこもれる おほろかにすな


★ この一輪の花には、ありとあらゆる愛の言葉が

  隠れているから、けっして、おろそかに扱っては

  いけません。

     巻8-1456  

      藤原臣広嗣(ふじはらのあそみひろつぐ)

何か威張っていますね・・・恋の告白にしては・・・

概して、気が小さい人ほど、威張りますから、自信が

なかったのかしらん・・・ふふ

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