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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あきたちて いくかもあらねば このねぬる

     あさけのかぜは たもとさむしも


★ 立秋なって、まだ幾日も経っていないのに

  こうして寝る、明け方の風は、手首辺りが

  (ひとり寝のせいか)寒々しい事です。

     巻8-1555  安貴王(あきのおほきみ)

  市原王の父親に当たります。

  

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★ おほきみの みかさのやまの もみぢばは

  けふのしぐれに  ちりかすぎなむ


★ 大君の三笠・・・その三笠の山の黄葉は

  今日の時雨で、すっかり散ってしまった事だろう

       巻8-1554   大伴家持


   和へたる歌(こたへたるうた)と、ありますが、

   片や、時雨で色づいていく黄葉を歌い、

   片や、 時雨で散り行く黄葉を歌っていると言う事は

   同じ秋でも時期が違います。

    不思議・・・・・?

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★ しぐれのあめ まなくしふれば みかさやま

    こぬれあまねく いろづきにけり


★ 時雨が絶え間なく降るので、三笠山の

  梢はすっかり色づいた事です。


    巻8-1553   衛門大尉大伴宿禰稲公

             (ゑもんのだいじょうおほとものすくねいなきみ)

大伴旅人の異母弟です。

一雨ごとに秋が深まるのは、万葉も現代も同じですね・・・

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★ ゆふづくよ こころもしのに しらつゆの

   おくこのにわに こおろぎなくも

★ 夕月の照る夜、心をどこに向けるともなく

  白露の置くこの庭に、淋しげに蟋蟀が

  鳴いている事です。

      巻8-1552  湯原王

  しのに は、絶えずと言う意味ですが、

  絶えず心をむけても、聞こえるのは

  白露の庭に、蟋蟀が淋しげに鳴いている・・・

  それは、作者の心情をそのまま表しています。

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★ ときまちて ふりししぐれの あめやみぬ

     あけむあしたか やまのもみたむ


★ その時を待って、降っていた時雨が

  やっと止んだ。明日の朝には、

   山は黄葉していることでしょう。

      巻8-1551   市原王

 一雨ごとに、紅葉していく山・・・・ 万葉時代は

 紅葉ではなく、黄葉→もみぢ、と言いました。

 それにしても、省略するんです。

 黄葉→もみぢ→もみ  となっています。

 思ふ→おもふ→もふ  などもあります。

 意外に適当だったりして・・・・

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