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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ いけのへの まつのうらばに ふるゆきは

    いほへふりしけ  あすさへもみむ


★ 池のほとりの、松の枝先の葉に降る雪は

  幾重にも降りあたり一面に敷き積もりなさい。

  明日もまた、見ようではないか

     巻8-1650    作者不詳
 
  但し、堅子 阿倍朝臣虫麻呂伝へ詠めり

( じゆし あへのあそみむしまろ)


 西の池の辺(ほとり)に御在(いま)して肆宴(とよのあかり)
 したまへる歌一首

 上記、主語はありませんが、聖武天皇です。

 「とよのあかり」とは、天皇主催の宴のこと・・・・なんという

 美しい言葉でしょう。

  堅子→宮中で天皇の侍衛にあたる少年

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★ けふふりし ゆきにきほひて わがやどの

     ふゆきのうめは はなさきにけり


★ 今日降った雪と、まるで競うように、我が家の

   冬枯れの梅は花咲いた事です。

        巻8-1649  大伴家持

   雪の梅の歌一首

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★ しはすには あわゆきふると しらねかも

    うめのはなさく ふふめらずして


★ まだ冬の12月にはぼたん雪が降ると

   知らないからか、梅の花が咲いている・・・

   蕾のままではなく・・・・

      巻8-1648   紀少鹿女郎

        (きのをしかのいらつめ)

   梅の花一首


   ふふむ→蕾の状態

   

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★ うめのはな えだにかちると みるまでに

    かぜにみだれて ゆきそふりくる

★ 梅の花が 枝のあたりに散っているのかと

  見間違うほど、風に乱れて、雪が降りしきる

  事です。

       巻8-1647   忌部首黒麻呂

         (いむべのおびとくろまろ)

  雪の歌一首

  万葉集には、萩に継いで。119首梅の歌が詠まれています。

  白梅が主でした。

  さくらが、入ってきたのは、もっと後です。

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★ ぬばたまの こよひのゆきに いざぬれな

     あけむあしたに けなばをしけむ


★ 漆黒の今夜の雪に、さあ濡れよう。

   明けて朝になって、消えてしまったら、惜しいではないか

        巻8-1646    小治田朝臣東麻呂

             (おじたあそみあずままろ)

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