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★ きみがため やまだのさはに ゑぐつむと
ゆきげのみずに ものすそぬれぬ
★ あなたのために 山田の沢で、えぐを
摘もうとして、雪解けの水に、裳の裾が
濡れてしまいました。
巻10ー1839
・えぐ→クロクワイ？
ゆきげのみずに ものすそぬれぬ
★ あなたのために 山田の沢で、えぐを
摘もうとして、雪解けの水に、裳の裾が
濡れてしまいました。
巻10ー1839
・えぐ→クロクワイ？
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★ をのうへに ふりおくゆきし かぜのむた
ここにちるらし はるにはあれども
★ 峯の上に 降り積もる雪が 風に吹かれて
ここに散るらしい。春ではあるのに・・
巻10－1838
・むた→とともに、この場合、風のままに
ここにちるらし はるにはあれども
★ 峯の上に 降り積もる雪が 風に吹かれて
ここに散るらしい。春ではあるのに・・
巻10－1838
・むた→とともに、この場合、風のままに
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★ やまのまに うぐひすなきて
うちなびく はるとおもへど ゆきふりしきぬ
★ 山あいに、鶯が鳴いて一面におぼろな春になったと
思うのに、雪は降り続けることです。
巻10－1837
・ うちなびく→枕詞
うちなびく はるとおもへど ゆきふりしきぬ
★ 山あいに、鶯が鳴いて一面におぼろな春になったと
思うのに、雪は降り続けることです。
巻10－1837
・ うちなびく→枕詞
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★ かぜまじへ ゆきはふりつつ
しかすがに かすみたなびく はるさりにけり
★ 風が吹いて雪は降り続いているけれど、
霞はたなびいて、春になったのです
巻10－1836
・ しかすがに→そうはいうものの、しかし
しかすがに かすみたなびく はるさりにけり
★ 風が吹いて雪は降り続いているけれど、
霞はたなびいて、春になったのです
巻10－1836
・ しかすがに→そうはいうものの、しかし
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★ いまさらに ゆきふらめやも
かぎろひの もゆるはるべと なりにしものを
★ 今さら、雪が降ろうなどということがどうして
あるでしょうか？陽炎の燃える春になったものを
巻10－1835
・ かぎろひ→陽炎
かぎろひの もゆるはるべと なりにしものを
★ 今さら、雪が降ろうなどということがどうして
あるでしょうか？陽炎の燃える春になったものを
巻10－1835
・ かぎろひ→陽炎
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