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★ やまのまの ゆきはけざるを みなぎらふ
かわしたぐふは もえにけるかも
★ 山のほとりの雪はまだ消えていないのに
水が溢れ出る、川ぞいの柳はもう萌えだしたことです。
巻10－1849
・ 水霧らふ→水があふれるように満ちている
かわしたぐふは もえにけるかも
★ 山のほとりの雪はまだ消えていないのに
水が溢れ出る、川ぞいの柳はもう萌えだしたことです。
巻10－1849
・ 水霧らふ→水があふれるように満ちている
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★ やまのまに ゆきはふりつつ しかすがに
このかはやぎは もえにけるかも
★ 山あいに 雪はしんしんと降り続けるというのに
この河柳は、もうすっかり芽吹いたことです。
巻１０－1848
・しがすがに→ そうは言っても、しかし
このかはやぎは もえにけるかも
★ 山あいに 雪はしんしんと降り続けるというのに
この河柳は、もうすっかり芽吹いたことです。
巻１０－1848
・しがすがに→ そうは言っても、しかし
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★ あさみどり そめかけたりと みるまでに
はるのやなぎは もえにけるかも
★ 浅緑の色に染めて掛けたとみえるほどまでに
、春の柳はすっかり芽吹いたことだ
巻10－1847
はるのやなぎは もえにけるかも
★ 浅緑の色に染めて掛けたとみえるほどまでに
、春の柳はすっかり芽吹いたことだ
巻10－1847
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★ しもがれの ふゆのやなぎは みるひとの
かづらにすべく もえにかえるかも
★ 霜に枯れた冬の柳は、見る人が蘰にしてもよいほどに
すっかり芽吹いたことです。
巻10－1846
かづらにすべく もえにかえるかも
★ 霜に枯れた冬の柳は、見る人が蘰にしてもよいほどに
すっかり芽吹いたことです。
巻10－1846
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★ うぐひすの はるのなるらし かすがやま
かすみたなびく よめにみれども
★ 鶯のの鳴くはるになったらしい。かすがやまに
かすみがたなびいている。夜、目で見るのだけれど
巻10－1845
かすみたなびく よめにみれども
★ 鶯のの鳴くはるになったらしい。かすがやまに
かすみがたなびいている。夜、目で見るのだけれど
巻10－1845
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