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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ 不況・不況といわれて、まず教育現場で削られるのが、芸樹科目である。

  社会でも、その様である・・・横浜の施設も類にもれず、置いているチラシはかなり減ってきた。

  料金も信じられない安さである。コンサートを聴きに行く心のゆとりも無いのだろうか・・・

  自分が所属するグループの人たちがお客としてくるコンサートが殆どである。

  費用の事を口にするなというけれど、お金は実際に必要である。

  ホール使用料、ピアノ代、ピアノ調律代、スポットライト一つ、譜面台一つ、

  椅子一つでさえ費用がかかるのである。時々何をしているのかわからなくなる。

  じゃ、やめれば・・・あなた一人が歌わなくっても世の中全く困らないのよ・・・と囁き掛ける声が

  聞こえそうである。

 本当にその通りだから、返す言葉も無い・・・・

 私が歌うのをやめれば、世界中の戦争が無くなりますと言われたら止めるだろうか・・・・

 それでも、歌うのだろうか・・・などと愚かしい馬鹿なことを考える・・・

 こういう夜もあるという所で止めておこう・・・おやすみなさい

  

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★ こぞみてし あきのつくよは わたれども あいみしいもは いやとしさかる

★ 昨年は共に見た月が、夜空を渡っていくけれど、愛しき妻の面影は遠ざかっていく事です

                                         巻2-214  柿本人麻呂

巻2-211 異伝です。

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★ ふすまぢを ひきでのやまに いもをおきて やまぢおもふに いけるともなし

★ 衾道、引出の山に愛しき妻を置いて、山路を思うと、生きた心地がしない

                                           巻2-215  柿本人麻呂

巻2-215 異伝です。(異なって伝えられたもの)

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★ ふすまぢを ひきてのやまに いもをおきて やまぢをいけば いけりともなし

★ 衾道よ、引手の山中に愛しき妻を置いて、山路を辿ると、生きたここちもしないことです

                                          巻2-212 柿本人麻呂

妻を失った翌年の秋の作だそうです。

まだ、妻の魂が山を彷徨っているというのでしょうか・・・・亡妻への、強い愛着が感じられる歌です

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★ うつそみと 思ひし時 携へて わが二人見し 出で立ちの 百枝槻の木 こちごちに 

  枝させる如 春の葉の 茂きがごとく 思へりし 妹にはあれど たのめりし 妹にはあれど

  世の中を 背きし得ねば かぎろひの 燃ゆる荒野に 白栲の 天領巾隠り 鳥じもの

  朝立ち行きて 入日なす 隠りにしかば 吾妹子が 形見に置ける 緑児の 乞ひ泣くごとに

  取り委す 物しなければ 男じもの 脇はさみ持ち 吾妹子と 二人わが宿し 枕つく

  嬬屋の内に 昼は うらさび暮らし 夜は 息づき明し 嘆けども せむすべ知らに 恋ふれども

  逢ふよしを無み 大鳥の 羽易の山に 汝が恋ふる 妹は座すと 人のいへば 石根さくみて

  なづみ来し 好けくもぞ無き うつそみと 思ひし妹が 灰にていませば


★ うつそみと おもひしとき たづさへて わがふたりみし いでたちの ももえつきのき 

  こちごちに えださせるごと はるのはの しげきがごとく おもへりし いもにはあれど

  たのめりし いもにはあれど よのなかを そむきしえねば かぎろひの もゆるあらのに

  しろたへの あまひれがくり とりじもの あさたちいきて いりひなす かくりにしかば

  わぎもこが かたみにおける みどりごの こひなくごとに とりまかす ものしなければ 

  おとこじもの わきはあみもち わぎもこと ふたりわがねし まくらつく つまやのうちに

  ひるは うらさびくらし よるは いきづきあかし なげけども むせすべしらに こふれども

  あふよしをなみ おおとりの はがひのやまに ながこふる いもはいますと ひとのいへば

  いはねさくみて なづみこし よけくもぞなき うつそみと おもひしいもが はいにていませば


                                       巻2-213  柿本人麻呂

 巻2-210 の異なって、伝えられたもの・・・・(異伝)

 ほぼ、同じですが、この頃から土葬ではなく火葬になったものらしく、葬儀の仕方に対する

 戸惑いの心が感じられるとの説もあります。

 最後が、「灰にていませば」と、なっており、火葬に対する戸惑いの表現とも・・・

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